「昔はモテたいから服を買っていた。」なんて事をおじさま方からよく聞く。自分の場合、高校と大学時代をピークにして、その意識は薄れていったように思う。この夏も、開襟シャツというトレンドアイテムを他所に無地の白Tしか着なかった。たぶん、モテようとしたらそうはなっていない。
そんな、Tシャツ一枚でいる頻度が少なくなってきた今日この頃。夜になれば、秋の訪れを肌身で感じる季節。秋色のシャツでも買い足すか、それより少し重ための羽織りを買うか。いずれにしても、頭の中はボトムスではなく、上半身に身につけるもののことばかり(29歳)。
たぶんピークを過ぎてもモテようとする意識がなくなったわけではない。長袖で寒さに対応するのが念頭にあるものの、そこにはやっぱり、人に見られる面積が多いものから取り込みたいという意識があるのだと思う。男はパンツが大事といつも謳っているけど、まずはそこが気になる。気になるのだから、ショップスタッフの提案を徘徊してしまう。
そこで見つけたのが、[Milok]のもの。シャツより少し重ためのMA-1。しかも、ブランド設立から12年が経ち、余った生地を最新コレクションに落とし込んだ[裏Milok]のもの。
ちょうど「40代50代が着る大人の落ち着いたストリートスタイルを提案していただけませんでしょうか?」というユーザーへの回答だったわけだけど、これが良い。何が良いかというと、アイテム紹介の中の「少しだけですが女性目線も気になりますしね、、、」という文章。
この文章が漏れなく最後まで提案を読了する、自分にとっての導線となる。
「再リリースはございませんので、この点だけはご了承ください」
「肩肘張らずに大人の余裕感あるストリートをオススメしたい」
「柄は中世中東のタイル装飾をアレンジ」
「1色の糸を使いながらジャガード織りすることで、光の角度によって
無地に見えたり、うっすら柄が見えたり、、、シャドー織りともいいます」
「普通に見えて、普通ではない、まず歴史上類をみない構造」
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気になる。