去る1月14日に、東京都教育委員会において「体育的活動における安全対策検討委員会」が設置されました。
学校現場におけます安全対策については、部活、体育、災害時等多岐に渡って私は、文書質問や一般質問で度々質してまいりました。
過去ブログにしたためておりますので是非ご一読ください。
【本当に子供がかけていいんだ!"110番"】 ~川崎市中1殺害事件~
我ながらこれでもか、これでもかと諦めずに区議会時代から教育委員会のあり方を質し、都議会議員となり、いよいよ本丸東京都教育委員会へ。
議事録の残る場で詰め将棋のように一つ一つ追い込んで、組体操巨大ピラミッドでの全国的な事故発生もあいまってようやく、東京都教育委員会の重い腰を上げさせるに至りました。
とりあえずはホッとしたものの、あまりにもこれまで子どもたちが犠牲になってきたことを鑑みますと(こちらご参照)胸がかきむしられる思いもあります。
後はお得意の「やってます、頑張ってます」で終わらせ形骸化さないよう、これまで以上に監視と追撃の手を緩めぬよう今後も、1日、1委員会、1定例会、1会期を大切に議事録の残る場で質して引き続き成果を出して参ります。
【平成28年度東京都予算(原案)発表】
平成28年度東京都予算(原案)が、昨日発表されました。
お姐は所属会派かがやけTokyo幹事長としまして以下の談話を発表いたしましたので是非ご一読くださいませ。
平成28年1月15日
平成28年度東京都予算(原案)について
かがやけTokyo幹事長 上田令子
本日、平成28年度東京都予算(原案)が発表されました。
一般会計予算が7兆円110億円ということで、平成27年度よりも0.8%、590億円増え、平成5年以来23年ぶりに、7兆円を超えるものとなりました。都税収は昨年より3.7%、1,867億円増加していることから、予算も増えても問題ないという都の判断と見受けます。また、将来負担と世代間の公平性を鑑みて都債の発行額は昨年より21.4%減の3,533億円に抑制しているとの説明を財務局より受けましたが、都債残高は未だ一般会計額に匹敵する5.9兆円もあります。少子高齢化が世界最速で進む日本、東京都の将来世代は年金の受給額、消費増税等を鑑みればもう十分に負担を強いられております。
さらには本年「地方法人課税の不合理な偏在是正措置」が行われ、税制改正後は3,400億円減額の影響が想定されております。
都税収入は、法人二税の占める割合が高いため、景気変動の影響を受けやすく、極めて不安定な形で増減を繰り返しているのは、東京都も財務局も重々承知しているはずです。
未だ法的根拠があいまいで、国との合意文書も策定されていないため、本予算原案には計上されていない新国立競技場の395億円の都負担分もさることながら東京オリンピックパラリンピック世界大会という巨大事業の支出も確定しております。
保育園待機児童、教育問題、医療・介護問題、防災対策等東京の抱える課題は山積している税収増の今こそ、石原都政時代に実施した「財政再建推進プラン」に勝るとも劣らない厳しいコスト意識を持ち、起債という借金を戒め起債残高を減らし、不要不急の行政事業・人員減らし、予算増にも慎重になるべきではないかと発表にあたり考えました次第です。
我が会派は、議会活動を通じ、行財政改革の観点から都政事業全般にわたり、常に現場を見て、丹念な調査を重ね、都民のための政策実現に努めまいりました。予算審議を通じ、疑義を正し、これまで東京都へ要求・要請・指摘していたことが反映されているか、都民目線にて厳しく精査して参ります所存です。
(財務局から説明を聞く)
【お姐総括】
東京都の水道の漏水率は3.0%。世界に誇る水準の高さです。
議員生活も本年で早いもので足掛け10年。
華々しい条例提案も、与党の思惑もあってなかなか出来ない中、議員の仕事ってなんだろうと思うと、東京都水道局のこの水漏れ防止点検事業のようなものだと思うようになりました。
誰も見ない暗い地下で、ひたすら税金のダダ漏れがないか地道に点検を重ねていく...。
税金のダダ漏れ率を水道局並にするためにこそ議会がある!のであります。
(2016年1月16日「上田令子のお姐が行く!」より転載)