宮崎駿監督のアニメ映画『千と千尋の神隠し』が6月21日から中国で初の劇場公開されるのに合わせて、公式ウェイボーで新作ポスターが発表された。
「日本のアニメなのに日本のポスターよりすごい」「センスの塊としか言い様がない」とネット上で話題になっている。
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■18年を経て中国で公開
「千と千尋の神隠し」日本などで2001年に公開され、アカデミー賞の長編アニメ賞やベルリン国際映画祭の金熊賞に輝くなど、世界中で人気を博した。18年を経て、ようやく中国本土で上映されることになった。
一方で、中国本土では、これまで政府が海外映画の上映を制限してきたため、ジブリ映画の正式上映が遅れていた。
スタジオジブリ作品が中国本土で上映されるのは、2018年12月の『となりのトトロ』に続いて2例目。
■『万引き家族』などのポスターも手がけた黄海さんのデザイン
13日に公式ウェイボーに投稿されたのは、黄海さんがデザインした最新版のポスター2種類。黄海さんは是枝裕和監督の映画『万引き家族』や、『となりのトトロ』のポスターデザインを手がけたことでも知られている。
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1枚には劇中に登場する無数のキャラクターが描かれた壁の前にしゃがみこむ、主人公の千尋の姿に、「自分を失わないで」という言葉が添えられている。
もう1枚には「振り向いちゃいけないよ」という文章とともに、水の中の線路を走る千尋が描かれた。どちらも劇中のイメージに合った幻想的な出来映えとなっている。