7月に41歳で亡くなったアメリカのロックバンド「リンキン・パーク」のチェスター・ベニントンさん。その妻、タリンダ・ベニントンさんが9月17日、亡くなる直前のチェスターさんの様子を映した動画をTwitterに投稿した。
BBCなどによると、チェスターさんはうつ病を患っていたという。
This is what depression looked like to us just 36 hrs b4 his death. He loved us SO much & we loved him. #fuckdepression#MakeChesterProudpic.twitter.com/VW44eOER4k
— Talinda Bennington (@TalindaB) 2017年9月16日
タリンダさんが公開した動画には、子どもと楽しそうにお菓子を食べてリラックスしているチェスターさんが映っている。はしゃいぎながら笑顔をみせている場面もある。一見すると、とても元気そうにも見える。
ただ、この動画はチェスターさんが自殺する36時間前に撮影されたものという。
うつ病が、いかに家族や周囲から見えにくいものか――タリンダさんはこうつづっている。
「彼の死の36時間前、これが私たちに見えていたうつ病。彼は本当に本当に私たちを愛していたし、私たちも彼を愛していた」
9月17日に投稿されたこの動画には、タリンダさんを励ますコメントや、うつと向き合う苦悩に共感を示すコメントが相次いだ。
タリンダ、あなたは本当に勇敢で強い人。本当にありがとう。私たちはあなたをとても愛しているし、味方です。このビデオを見て、また悲しみでいっぱいになったよ。(@AnnaSeptemberx)
絶対に彼は(自殺を)しようとしてた訳ではないと思う。本当に、一瞬のことなんだよね。彼は文字通り、私たちから奪い去れられたんだ。彼が選んだんじゃない。(@gmzers)
人は、誰かが笑っていたらうつなはずがないと思ってしまう。その考えを変えないと。僕は長い間ずっとうつを患ってきたけど、よく笑うし、よく人を笑わせてる。でも自分の心の中では何が起きてるかわかってしまってるんだ。(@ChesterBe7)
10日前の9月7日には、チェスターさんが自殺する数日前の家族写真をTwitterに投稿したタリンダさん。
いずれも、「うつなんてクソくらえ」という意味のハッシュタグをつけて投稿した。
このハッシュタグを使って世界中から多くのユーザーが、うつと闘う気持ちなどをつぶやいている。