アメリカとメキシコの国境にチーズの壁をつくる男、出現。 ねらいを聞いてみた。

動物に食べられたりする可能性もあると言う

チーズを使った作品専門のアーティストのコシーモ・カバラロさんが、アメリカとメキシコの国境にチーズの壁を作り始めた。目標は約400メートルだ。

巨大なチーズの壁は、実際の国境であるメキシコのテカテから約15メートル離れたカリフォルニアのテカテに制作中だ。

カバラロさんいわく、完成には9000ブロックのコティーハ・チーズ(Cotija:メキシコのハードチーズ)が必要になりそうだという。

「チーズの壁は、ここ20年ずっとやりたいと思っていました」とハフポストUS版に語った。

しかし、トランプ大統領が国境の壁を要求するまで、彼のアイデアは実現しなかった。

「トランプが壁を作ると言い出したことで(チーズの壁に)意味が出たし、一層作らなきゃという気持ちにさせられた」

彼は現地時間の3月25日の午後4時に制作を開始し、Facebookでライブ中継している。28日までにできるだけの部分を完成させたい、と話している。

しかし、崩れたり、動物に食べられたりする可能性もあると言う。それも彼にとってはアートの過程だ。

「それが人間さ。...僕らは消費し、廃棄する。このチーズの壁から人々が何か違う意義を『消費』してくれたら嬉しい」

ハフポストUS版の記事を翻訳、編集しました。

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