カタルーニャ人はコルシカ人よりバカだ
フランスの風刺週刊誌「シャルリー・エブド」が10月11日付の1面で、スペイン・カタルーニャの独立賛成派を風刺するイラストを掲載し、この問題に対する同誌の立場を明確にした(地中海のコルシカ島も、フランスからの独立運動を抱えている)。
スペイン情勢は混迷を極めている。1日の独立投票の結果を受けた10日、カタルーニャのカルレス・プチデモン州首相が事実上の独立宣言をしたものの、同じ演説内で宣言の発効を一時見送ると述べるなど、状況が二転三転している。
「シャルリー・エブド」の1面に向けられた数多くの反応が示すように、状況はスペインに深い亀裂を生んでいる。その風刺画は、カタルーニャの独立賛成派を目出し帽をかぶり、手に自動小銃をもち、「われわれは議論を要求する」と述べるテロリストになぞらえるものだった。
「シャルリー・エブド」の強烈な表紙
「シャルリー・エブド」は同号の社説の中で、カタルーニャはもちろん、ヨーロッパ全土に広がる独立派の要求を嘲笑している。
もし言語、歴史、固有の文化をもつヨーロッパのすべての地域が独立を要求し始めたら、旧大陸は、温暖化の煽りにある氷河のように、すぐさま散り散りになってしまうだろう。
「シャルリー・エブド」の立場表明は当然、スペイン国内でさまざまな反応をもって受け取られている。
「見事だ」
「シャルリー・エブドよ、これは別の惑星からやってきて、コード化されたメッセージを理解できる人に向けられたものだ。メガネをかけて、自分たちがいかに馬鹿げているかよく見てごらん」
「いまフランス流のユーモアが好まれているのは、シャルリー・エブドがカタルーニャ人を侮辱したから。お巡りがナダルはドーピングをしていたと言えば、大騒ぎになった」
「これ以上うまく表現できるとは思えない」
「シャルリー・エブドの表紙に関して、一方には激怒する人、もう一方には誇らしげに思う人がいる」
「信じられないようなことが起こっているのを目にしている...ファシストたちがシャルリー・エブドの表紙はすばらしいと言っている...」
■スペイン内戦と重ね合わせたイラストも
シャルリー・エブドの社説は以下のように続けた。
独立。しかし一体なにからのだろう。独立とは、独裁や圧政からの解放を望むとき、初めて正当性を持つ。今日、一体どんな悲劇的な運命から、カタルーニャ人は逃れたいと思っているのだろうか。
そして、別の風刺画を掲載した。それは1936年のスペイン内戦を思わせる軍用機と、2017年に独立投票を行う男性を重ね合わせたもので、下には「スペインが2回目にヨーロッパを崩壊させようとしている」と書かれていた。
ハフポスト・フランス版より翻訳・加筆しました。