アメリカ軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)に隣接する普天間小学校で13日午前10時ごろ、グラウンドに窓ガラスのようなものが落ち、体育の授業中だった児童1人が軽いけがをする事故が起きた。
発見された部品について、アメリカ軍側が大型輸送機CH53ヘリコプターの装置カバーだったと認めているとNHKなどが報じたが、同機種は過去にも事故を起こしていた。
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■大学に墜落、校舎が焼ける
一番最近に起きたCH53の事故は、今年10月11日。沖縄県東村にある民有地の牧草地に墜落し、機体が炎上して大破。住民や乗客員にけがはなかった。
また2004年8月には、宜野湾市の沖縄国際大学の敷地内に、飛行訓練中だったCH53Dが墜落して炎上。乗員3人がけがをした。
民間人にはけがはなかったが、墜落の影響で校舎は外壁が黒こげになり、屋上の一部のコンクリートがはがれ落ちるなどの被害が出た。
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さらに1999年4月にも、国頭村沖で墜落し、乗員4人が死亡する事故が起きている。
■CH53Eはどんなヘリ?
CH53とはどんな機体なのか。時事ドットコムによると、アメリカ海兵隊の大型ヘリで、全長約30メートルの大きさや輸送能力は米軍ヘリの中で最大級を誇る。兵員55人を輸送でき、多様な任務にあたっている。
沖縄県では宜野湾市のアメリカ海兵隊普天間基地に配備されている。
D、E、K型などのタイプがあり、今回部品が落ちたとされるE型は、「スーパースタリオン」の愛称で呼ばれている。