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闘病のために公の場から遠ざかっていた歌手のセリーヌ・ディオンさんが2月4日、ロサンゼルスで開かれた第66回グラミー賞授賞式にサプライズ登場した。
ディオンさんは2022年に、まれな自己免疫疾患である「スティッフパーソン症候群」を患っていること公表し、治療に専念するために2023年のツアー日程をキャンセル。その後、公の場にほとんど姿を見せていなかった。
しかし4日の授賞式で、ディオンさんは最後に発表する「最優秀アルバム賞」のプレゼンターとして登壇。
会場から大きな歓声とスタンディングオベーションで迎えられ「ありがとうございます。皆さんのことが大好きです。この場にいられてよかったと心から思っています」と感謝を述べた。
また、自身もこれまでにグラミー賞を5回受賞しているディオンさんは、出席者へのメッセージとして「グラミー賞授賞式に参加できた幸運な人たちは、音楽が私たちの人生や世界中の人たちにもたらす素晴らしい愛と喜びを、当たり前だと思ってはいけません」とも伝えた。
ディオンさんがプレゼンターを務めた最優秀アルバム賞に輝いたのはテイラー・スウィフトさんで、史上最多となる4度目の受賞を果たした。
アメリカ国立神経疾患・脳卒中研究所によると、スティッフパーソン症候群は進行性の神経疾患で、体幹や腕、足などの筋肉に硬直やけいれんが生じる。背筋が曲がり、歩いたり動いたりできなくなる患者もいるという。
約100万人に1人が罹患するまれな疾患で、女性の患者数は男性の2倍多く、治療法は今のところ確立されていない。
ディオンさんは2023年10月に、アメリカ・ラスベガスで開かれたアイスホッケーの試合を観戦し、疾患を公表してから初めて公の場に姿を見せた。
その時にSNSに投稿した画像で元気そうな姿が写っていたものの、ディオンさんの姉は同年12月に、ディオンさんの体調について「とても頑張っているけれど、筋肉を自分で動かせない状態です」と述べ、舞台復帰の先行きが見えない状態だと伝えていた。
ハフポストUK版の記事を翻訳・加筆・編集しました。