ボランティアスタッフのちょっとした「手違い」が、パキスタンの政治家をインターネットの人気者にしてしまった。
パキスタン北西部、カイバル・パクトゥンクワ州のショーカット・ユスフザイ情報相は、6月14日に開いた記者会見をFacebookでライブ放送した。
ところが、人の顔にネコの耳やひげが付く「ネコフィルター」がオンだったため、放送中のユスフザイ氏の顔が可愛らしいネコに……。
横で会見に臨んでいた二人の役人にもネコフィルターがかかり、真面目に会見に臨む顔が、可愛らしく演出された。
配信がスタートした後、動画には次々とコメントが書き込まれ、中にはネコフィルターがついているとコメントした人もいたが、配信は数分間続いた。
「記者会見をFacebookライブ配信中にネコフィルターをオフにするのを忘れた結果、こうなった」
「カイバル・パクトゥンクワ州の政治家が、ネコフィルターをつけてFacebookライブしてる…」
「カイバル・パクトゥンクワ州のソーシャルメディアによると、閣僚にネコがいる」
「ネコフィルターをつけたFacebookライブ記者会見で、パキスタンにいい印象を持ってもらえた」
記者会見をライブ配信したのは、パキスタンの政党「パキスタン正義運動(PTI)」。動画は会見直後に、同政党のFacebookから削除された。
PTIのソーシャルメディアチームはその後、この出来事についての釈明をTwitterに投稿。「ボランティアの一人による人的エラーでした」「今後こういった事態を避けるため、必要な手段はとりました」と説明した。
ユスフザイ氏もAFP通信に、ネコフィルターは手違いだったと話した。「真剣に問題視するほどのことでもないと思います」「それに私だけじゃなくて、横に座っていた二人の役人にもネコフィルターがかかっていましたね」と、同氏は冗談めかして語った。