「ブラジャー着けずに働ける?」 セクハラ議員に“ブラジャー・デモ“で抗議 カナダ

オタワ市の職員の声明によると、「市はセキュリティに連絡し、ブラジャーを市が所有する木から撤去した。翌朝、それがデモだと分かり、ブラジャーを木に戻した」という。

カナダの首都オタワで、女性に対するセクハラを告発された市議会議員に対し、活動家たちが市役所前の木にブラジャーを吊るしデモを行った。

オタワのリック・チアレリ議員は、求職中の女性に対し、面接中に「ブラジャーを着用せずに勤務できるか?」と質問した、とカナダのテレビ局CBCが報じた。他の職員も、チアレリ議員から同様の要求を受けたことがある、と同局に話した。

チアレリ議員の弁護士は、議員は「常に最上級の道徳基準を持って行動している」とし、市政における職場でのハラスメントと暴力に対する方針に完全順守している、と語った。

このブラジャー・デモを発案したのは、オタワにある活動団体「Defend Choice Ottawa(選択の権利を守ろう、オタワ)」のメンバー、ベロニーク・プレヴォストさん。このデモを、「職場でのハラスメントは許されない」というメッセージを、静かに、かつパワフルに、そして人々が持続できるユニークなものにしたい、と考えついたという。

多くのデモ参加者は、「リックは(チアレリ議員)辞任を」「サバイバーを信じている」などのメッセージをブラジャーに記入し、木に吊るした。

多くのブラジャーは夜中に撤去されたが、これがデモの一環だと分かると、再び元に戻された。オタワ市の職員の声明によると、「市はセキュリティに連絡し、ブラジャーを市が所有する木から撤去した。翌朝、それがデモだと分かり、ブラジャーを木に戻した」という。

デモ発案者のプレヴォストさんは、「ハラスメントを告発した人が孤独ではないということ、そしてこの2019年にこのような行為があってはならないということを示すために、このようなデモはとても重要」だと話す。「多くの女性、そして働く人たち全般が、職場でセクハラを経験しています」

プレヴォストさんによると、約30枚のブラジャーが市役所前の木に吊るされており、その後も増えているという。団体は、デモの翌日これらのブラジャーを集めて寄付する予定だったが、まだ新たに吊るす人がいるため、この動きが止んでからにするという。

また団体は、ブラジャー・デモだけでなく、市に電話やメール、手紙などで、チアレリ議員の辞任を求めるよう、市民に声をかけている。

ハフポスト・カナダ版の記事を翻訳、編集しました。

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