新型コロナウイルスの感染者が乗船している疑いがあるとして、日本などに寄港を拒まれていた豪華客船「ウエステルダム」号の搭乗者が2月13日、カンボジア南部シアヌークビルの港で下船を開始した。時事ドットコムなどが報じた。
ウエステルダム号の乗客は1455人、乗員802人。NHKニュースによると、そのうち乗客4人、乗員1人の計5人が日本人だという。
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発熱やせきの症状があった乗客38人が2月4日に寄港先の台湾・高雄で確認されたため、新型コロナウイルスの感染者が乗船している恐れがあるという懸念から台湾、フィリピン、日本、グアム、タイが入港を拒否。行き場を失っていた。
運航会社「ホーランドアメリカライン」によると、20人を対象にした船上の検査で新型コロナウイルスへの感染者は確認されず、感染が疑われる例はないとしている。カンボジア政府が上陸を許可し、下船完了まで数日かかる見通しだ。
同社は「私たちを歓迎し、偏見を持たずに事実に基づいて決定を下したカンボジアの皆さんに心から感謝します」との声明を出した。
シアヌークビルの港にはフン・セン首相も姿を現し、乗客にバラの花を手渡した。