アフガニスタン出身のアメリカ人アーティスト、ベナズ・ババザデさんは、イスラム教徒の女性が体全体を覆う「ブルカ」をテーマに写真を撮っている。
CNNによると、ババザデさんは幼いころ、家族とともにアメリカに移り住み、故郷で女性の誰もがまとっているブルカが必要ないことに驚いた。
自分の心の中の西洋と東洋の対話を形にしたいという願望から、「食べられるブルカ」の制作を思い立った。
アメリカのお菓子が大好きな彼女は、果汁を固めて薄く延ばした「フルーツ・ロールアップ」でブルカを制作。
500本ものフルーツ・ロールアップを使ったブルカは、赤い鮮やかな色合いを表現している。
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グミや綿菓子、ハロウィーンの砂糖菓子でも同じ作業を試みると、アメリカ国内で反響が広がり、イスラム圏の女性がどう見られているかにまで議論が発展した。
2016年にアメリカの講演会運営団体「TED」のイベントに出演した際には、お菓子で作ったブルカを通じて、固定観念に挑む思いを語った。「ブルカは私が愛する母国のシンボルでもあり、私の家族が今も守り続けている文化です」と説明。
「お気に入り」と表現したフルーツ・ロールアップのブルカについて、スタジオでの写真撮影を振り返り、「部屋中が匂いに包まれた。皮膚にくっつくし、みんなの手が自分の肌が触れていました」と話した。
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