中国・江蘇省で10歳の男の子が親の車を盗んで家出し、高速道路をおよそ250キロに渡って走る事件があった。
一歩間違えれば大事故につながりかねない事態に、現地の警察は父親の管理責任を問う方針だ。
■目的は家出
江蘇省の地元メディアによると、事件が起きたのは10月21日。「子どもの運転する車が高速道路のサービスエリアに入った」と警察に通報があった。
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警察が現場に駆けつけたところ、運転していたのは10歳の少年と判明。警察官に年齢を聞かれた際は、なぜか「11歳です」と1歳サバを読んでいた。
少年の目的は家出。9月まで祖父母とともに暮らしていたが、蘇州市で暮らす両親に引き取られた。新しい生活に馴染めなかったのか、学校の成績が落ち込んだところ父親に殴られ、自力で祖父母の元へ戻ろうと決意したという。
運転方法については父親を「見て覚えた」という少年。ETCで高速道路に乗ると、およそ5時間、距離にして約250キロを走ったという。車内にあった現金は15元(約240円)で、ガソリンカードで給油までしていた。
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少年は途中で追突事故を起こしていた。さらに一歩間違えれば大事故になりかねない事態に、警察は少年の父親に対して事故と無免許運転の責任を問うことにしているという。
現地のネットでは「今後自動運転技術が普及したら、こうした事案も増えるのではないか」などといった声が上がっている。