栃木県の体感型サファリパーク「那須サファリパーク」で暮らすベンガルトラのボルタが見せた表情がネットで話題になっている。
那須サファリパークの公式Twitterが8月9日に公開した写真だ。
掃除のために水を抜いた池に入ってしまったボルタが、悲しそうな表情でカメラを見つめている…。
切ないような、恨めしそうな表情にネットでは、暑さに参った人間たちから同情の声が続出。
この投稿に、「とても悲しそう…」「早く!早く水を入れたげてよー」「しょぼんとしているの判る。可愛い。」などと、ボルタに寄り添うコメントが寄せられた。
那須サファリパークによると、この池があるのは歩いてトラを観察できる「トラ展望デッキ」から見ることのできるトラの展示場。
水を抜いたのは9日午前9時ごろ。直後に池にやってきたボルタの「残念顔」を激写した。
なお、約30分で水はたまり、ボルタはキリッとした表情を取り戻したという。
那須サファリパークによると、トラはネコ科では珍しく水浴びが大好きな生き物で、暑い夏はしょっちゅう水浴びをするという。そのため、トラの展示場には池を用意し、こまめに掃除や水の交換をしているのだという。
■ボルタはおっとりした性格
ボルタは8歳のオス。毛の色が普通のベンガルトラと違うことから、「ゴールデンタビータイガー」などと呼ばれることもあるという。
なお、ボルタは普段から「情けない」表情を見せることが多いのだという。
那須サファリパーク広報部は、「ボルタには申し訳ないですが、こういったところが人気なのではないかと思います。肉食獣のトラなのですが、性格はおっとりしており、トラというより大きなネコ?と思わせる、『草食系肉食獣』的な仕草が魅力かと思います」とボルタの魅力を語ってくれた。
公式Twitterでは「#ボルタのいる生活」というハッシュタグをつけて、ボルタの愛らしい表情を紹介している。
同部は、「ライオン、トラ、キリン、ゾウなど数々の野生動物を至近距離で観察やエサやりができる那須サファリパーク。ボルタも間近で見学したり、時間限定のイベントで肉をあげたりもできます」としている。