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なぜトレーニングは頭を鍛えるためなのか?究極の格好つけとは?中田英寿流儀はいかに?

人間は弱いから、どうしても食べたいとか、眠りたいとか、疲れてやめたいとか、そういう気持ちが生まれます。

【第2回】究極のビジネスアスリートに必要なものとは。

ニューBMW 5シリーズのブランド・フレンドである中田英寿さんとともに、

成功への5つの条件を3回にわたり紐解いていきます。

#3 BE POWERFUL.

心身ともにたくましくあること。

- 肉体的な部分はもちろん、精神的な部分でも、自分をコントロールされているように見えますが、心がけていることなどありますか?

やはり人間は弱いから、どうしても食べたいとか、眠りたいとか、疲れてやめたいとか、そういう気持ちが生まれます。それらはすべて頭が決めることで、身体が決めることではない。重要なことは、より楽な方向へ、また欲の方向へ進みそうなときに、どのようにして自分を止められる意志を、頭を持てるかということだと思います。身体のトレーニングは、身体を鍛えるためのものだと思っている人が多いけれども、実はそうではなくて、自分の頭のリミットを外していくため、より上に行くためのものだと考えています。より走れるか、より追い込めるかをただ繰り返していけば、頭は自然に鍛え抜かれていくと思います。

- どれくらいの頻度でそのトレーニングをやられていますか?

よく聞かれる質問ですが、頻度は重要ではないと思っています。さきほどお話しした通り、身体のトレーニングをするのは、決して身体を鍛えるためじゃなくて、頭を鍛えるためにやっているわけですから。頭を鍛えるという場面(欲と戦う場面)は日々たくさんあるわけで、身体のトレーニングをすることだけが重要なことではないと思っています。

- その考え方はサッカー選手としての現役時代から変わらないですか?

そうですね。当然、現役時代は身体を使っていたから、より足りないところを鍛えるという意識はありましたが、頭を鍛えるという考え方は昔から変わらないです。

- 自分をコントロールする考え方は、中学生、高校生の頃からできていたのですか?

いいえ。今でもできていないと思いますし、自分は少し怠けていると思いながらトレーニングしています。お菓子も大好きですから、「美味しそうだな」と思って食べてしまう。けれども、逆にそういう「できない自分」を理解した上でこそ、他のところで自分をプッシュできるのだと思います。人間、完璧ではないですから。それはもう仕方のないことだと考えて、その分の努力をどうにかするということです。

#4 BE SOPHISTICATED.

すべてにおいて洗練されていること。

- そのファッションやライフスタイルも注目を集め、生き方すべてにおいて洗練されている印象の中田さんですが、ご⾃身で意識されていることはありますか?

美しくあること。美しいというのは決して見た目だけではありません。所作をはじめ、話し方、気の使い方、そして、美しいものを理解する感覚。それはもう最終的には自分の生き様ですから。そのために様々なことを日々勉強して、様々なものを見て、様々な人に会う。できる限り美しいと思うもの、美しいと思う人に感化されながら、自分をよくしていくことを日々考えています。「究極の格好つけ」ということですね。自分の見た目だけではなくて、歩き方から話し方まで、すべてにおいて意識する。それらがどこから見ても格好いいと、子どもにも、おじいさん、おばあさんにも、みんなにそう思われると嬉しいです。

- 気を抜く時間、リラックスタイムみたいなものはあるのですか?

リラックスタイムは、必要な意味がよく分かりません。もちろん人間ですから、どこかで気を抜く時間は必ずある。けれども、ラクをして楽しいことは一度もないです。ラクはその瞬間が自分にとって無駄な時間が過ぎていると思っているので、何事も全力でやっている時間が一番楽しい。自分が頑張っている瞬間や、それを楽しんでいる時間は、自分の中で記憶が積み重なるので、それが最終的に人生において、どれだけ成し遂げたかということにつながると思っています。

- ファッションについて、最近こだわっていることはありますか?

いろんなことを試してみたいという気持ちはありますし、もっといろんな色を着たいとは思います。けれども、やはりそれも自分が努力して、自分に合うものを見つけていかなければならないものですから。その点においては、まだ完璧にやれていないという思いはあります。

(次回へ続く)

スペシャル動画公開中「The all-new BMW 5 Series x 中田英寿」

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