全米4,020ヶ所の映画館で公開されたマーベル映画『ブラックパンサー』が先週日曜時点で、興行収入2億1,800万ドル(約234億円)という好成績を収めた。
この数字はチャドウィック・ボーズマン主演、ライアン・クーグラー監督による本作の興行収入が公開から1か月も経たない間に当初見込みの2倍を達成したことを意味する。総制作費2億ドルの本作は、公開前の1月25日に興行収入1億ドル(約107億円)から1億2,000万ドル(約129億円)程度と見込まれていた。その後、『ブラックパンサー』は多くの映画ファンにとって必見の1本となり、木曜日の先行上映では2,520万ドル(約27億円)の興行収入を達成。これは2月公開作で木曜夜に先行上映された作品としては最高額であり、先行上映されたマーベル作品としては史上2番目となっている。
公開から3日間で1億9,200万ドル(約206億円)という興行収入は2月公開作としては最高額で、史上5番目となる。本作は全米以外の映画館の69パーセントで既に公開が始まっており、その興行収入である1億6,900万ドル(約181億円)と合わせると、全世界での興行成績は日曜時点で3億6,100万ドル(約387億円)にものぼる。
これまで、米国の祝日「大統領の日」(2月の第3日曜日)の週末における興行収入の最高額は2016年に公開され1億5,200万ドル(約163億円)を達成した『デッドプール』だったが、『ブラックパンサー』はこの記録を破ったことになる。また、週末4日間の全米の映画館の収入は3億ドル(約321億円)で、これはメディア調査会社comScoreによると、2016年の2億7,800万ドル(約298億円)をはるかに上回る数字だという。
「これは大きなスクリーンで映画を鑑賞するという体験が見直されていることのあかしです」とcomScoreの上級メディアアナリストのポール・デルガラベディアン氏は語る。「大勢の人々が同じ場所で作品にどっぷりと浸かり、同じ感情を共有するという経験は、他のどのメディアからも得られないものです」
comScoreが上映後に行った調査によれば、『ブラックパンサー』を観た観客の77パーセントが「最高」、18パーセントが「とても良い」と評価したという。
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(2018年2月22日AOLニュースより転載)
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