アメリカ大統領選挙で、民主党候補のバイデン氏がミシガン州での勝利を確実にした。
ミシガン州は民主党が強い州の一つで、1992年〜2012年は民主党候補が勝利していた。
しかしミシガンは自動車などの主要産業が衰退した「ラストベルト」と呼ばれる地域の一つで、2016年はトランプ氏がヒラリー氏に勝利。票差はわずか0.2%、1万704票だった。
■投票日1カ月前に起きた誘拐未遂事件
ミシガン州では投票日の約1カ月前に、民主党のグレッチェン・ホイットマー知事の誘拐を計画していた武装グループが逮捕され、社会に大きな衝撃を与えた。
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ホイットマー知事は、白人至上主義者を非難せず、ヘイトを煽るようなトランプ氏の行動が、誘拐計画に大きな影響を与えたとトランプ氏を非難していた。
■トランプ陣営、集計の差し止めを求めて提訴
ミシガン州では投票を締め切った当初はトランプ氏がリードしていたが、その後はバイデン氏が票を伸ばして勝利した。
トランプ氏は11月4日午前2時20分過ぎにホワイトハウスで記者会見し「勝ったも同然だ。はっきり言えば私たちは勝利した」と一方的に勝利宣言。
「投票所が閉まった後に票が加えられるべきではない」と訴えて開票作業を止めるべきだと主張していた。
トランプ氏の選挙陣営は4日、ペンシルベニア州とミシガン州で一時的に票の集計の差し止めを求める裁判を起こしたと発表した。
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11月5日夜9時(日本時間)から、モーリー・ロバートソンさん、長野智子さんとともに議論します。また、これまでアメリカの「ラストベルト(さびついた工業地帯)」を訪ね歩き、今回も現地で取材をしている朝日新聞機動特派員の金成隆一さんと中継をつなぎ、投票直後の「アメリカ」を伝えていただきます。
(時間になったら自動的にはじまります。視聴は無料です)