2年半以上に及ぶコロナ禍は、私たちのワークライフスタイルや価値観に様々な変化をもたらした。その一つが、かぜを引いた時の対処法だ。
かぜ薬を展開する製薬会社のメッセージや商品にも、そんな変化が表れている。
「かぜをひいても安心して休める社会を」
今年11月にアリナミン製薬が実施した「ベンザブロックYASUMO」の巨大広告のキャッチコピーには、「風邪薬会社がこれを唱えてくれるのめちゃめちゃいいな」「今年ナンバーワンのキャッチコピー」(投稿文のまま)など、たくさんの賛同の声が集まった。
「休もう」の次に、6.5メートルの巨大広告で問いかけたこと
渋谷駅などに出現した、イメージキャラクターを務めるEXILE/三代目 J SOUL BROTHERSの岩田剛典さんの巨大広告。(掲出期間は終了しています)
かぜをひいても休みづらい現代社会で、自分のためにも周囲のためにも体調が悪い時は「無理せず休む」という選択をできるようになってほしい。約6.5メートルにも及ぶ広告には、そんな想いが込められているという。
実は、同社が「かぜを引いたら休もう」と呼びかけるのは初めてではない。
2020年11月には「かぜをひいたら、かぜ薬!の前に、まず会社を休みましょう」とツイートし、2.7万件の「いいね」がついた。
今回、個人への呼びかけにとどまらず、社会への問いかけに踏み込んだのは、同社の調査である実情が浮かんだからだ。
「かぜを引いても休めない」が4割
アリナミン製薬が今年8月に実施したアンケート調査によると、「かぜを引いても仕事や家事、学校を休める環境にない」と回答したのは39.8%にのぼった。
72%が「かぜを引いたら、仕事や家事、学校を休みたい」と思っているが、そのうち3人に1人は「休みたいのに休めない」というギャップを抱えていることが分かった。
休めない理由のトップは「代わりの人がいない」で53%。「迷惑をかけたくない」「人手が足りない」などの回答が続いた。
一方、コロナ禍による社会の変化で、かぜなど体調不良の時には「休暇が取りやすくなった」という回答も2割超。
「休む」ことへの社会の意識は、少しずつでも着実に変化していることも浮き彫りになった。
<調査概要>
・期間:2022年8月18日(木)~8月22日(月)
・対象:直近1年以内にかぜ症状を経験した20~60代男女1,000人
・協力:株式会社クロス・マーケティング
休む人が後ろめたく感じなくていい空気の醸成を
調査結果を受け、同社の担当者は「安心して休むためには、急なかぜのときでも仕事や家事などがまわる体制や制度・保障の構築と、かぜで休む人が後ろめたい気持ちを持たないような周囲の空気感の醸成が必要だと言える」とコメントした。
広告は時代を映す鏡だと言われる。
流通アナリストの渡辺広明さんは「『かぜをひいたら、しっかり寝て休む』という当たり前のことが実践できていなかった世の中に対して、大きく宣言していくことが大事。まだまだ働く環境が変化している世の中で、企業が休むことを応援する内容は今後も増えていくことが考えられる」と指摘した。
「ベンザブロックYASUMO」とは?
アリナミン製薬の「ベンザブロックYASUMO(ヤスモ)」は、睡眠を妨げるせき、のどの痛み、鼻づまりや熱などの症状に効くイブプロフェンとジフェンヒドラミンを配合した日本唯一(※)のかぜ薬(指定第2類医薬品)。
(※)イブプロフェンとジフェンヒドラミン配合のかぜ薬(iyakuSearch(JAPIC)、2022年12月調べ)
前述のアンケート調査でも、多くの人がかぜの時には睡眠を長めに取ろうとしている一方で、かぜの症状によって「寝たいのに寝られない、寝つきが悪い」という悩みを抱えていることが明らかになった。「ベンザブロックYASUMO」は、夜に服用しても睡眠を妨げないようにカフェインは配合されていないため、かぜを「しっかり寝て早く治したい」人におすすめだという。
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