映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(ドクター・ストレンジ役)や米Showtimeの『Patrick Melrose』(原題)に出演しているベネディクト・カンバーバッチは、『ラジオ・タイムズ』誌に、業界に未だにはびこっているという男女のギャラの不平等問題について、手本となる発言をした。
「ギャラと機会の平等は、フェミニズムの根本となる信条です。自分のギャラを見てみてください。女優陣のギャラを聞き、もしそれが男優のギャラより少ないなら、その仕事は断るべきです」
カンバーバッチは、自身が新しく作った制作会社SunnyMarchで、女性が多く登場する作品を作ろうと考えている。
「我々の制作会社の男性スタッフは、(パートナーの)アダム(・アクランド)と僕だけだということを誇らしく思っています。新しいプロジェクトは、環境災害の中での母親業を女性目線で描いた女性にフォーカスした作品です。投資家たちが僕の名前の食いついてくれるなら、それを女性のためのプロジェクトに使いたいと思っています。観客の半分は女性なのですから!」
今のところファンの反応は非常にポジティブだが、役の大きさに関わらずビッグネームのスターへのギャラは例外だと考える人もいる。例えば、マーク・ウォールバーグの事務所は、『ゲティ家の身代金』でアカデミー賞ノミネート女優のミシェル・ウィリアムズよりもずっと多いギャラを彼に与えていたし、マット・スミスは『ザ・クラウン』の両シーズンで女王を演じたクレア・フォイよりも多いギャラを稼いでいた。エヴァン・レイチェル・ウッドは『ウエストワールド』の主役で、シリーズを代表する顔であるにかかわらず、他の男性出演者たちよりもギャラが低かった。
「同等の仕事に対して平等なギャラを支払うべきだと主張してくれてありがとう、ベネディクト・カンバーバッチ。こうした立場を取ってくれるリーダーは、どの業界にも必要だわ。#賃金に透明性を」
■参照リンク
(2018年5月16日AOLニュース「ベネディクト・カンバーバッチ、男女のギャラが平等でなければ仕事を断るよう俳優陣に呼びかける」より転載)