セブンイレブン「ちょい生」の提供中止。「需要が大きく高まった際の品質保持が難しくなった」と釈明

海外では「未成年の飲酒につながる」などと反発で中止になった例も
画像は生ビールのイメージ写真です
画像は生ビールのイメージ写真です
Peter Nicholls / Reuters

セブンイレブンの一部店舗で、7月17日から試験的に販売が始まる予定だった「生ビールサーバー」が、「想定を大幅に上回る反響により提供中止」となった。

なぜ「反響がある」のに中止になったのか。海外では、「未成年の飲酒につながる」といった意見や、飲酒運転への懸念から中止になった例もある。

問題となったのは、ちょい〈生〉として売り出す予定だった生ビール。Sサイズが税込み100円、Mサイズが税込み190円で、東京都三鷹市や埼玉県所沢市などの数店舗で導入予定だった。

品質保持が難しく...

セブンイレブン・ジャパンお客様相談室によると、ちょい〈生〉の販売については「想定を大幅に上回る反響があり、需要が大きく高まった際の販売体制や品質保持が難しくなる可能性がある」という理由で、本部が中止を決定。今後の販売の見通しは立っておらず、現時点で延期ではなく「中止」になったという。

海外では、タイのセブンイレブンで2017年に18店舗で生ビール販売が試験運用されたが、市民団体などから未成年の飲酒や、飲酒運転につながるといった反発の声が上がった。また、タイ保健省でもコンビニでの生ビール販売の適法性をめぐり判断が分かれるなどし、販売直後に中止されていた。

セブンイレブン・ジャパンでは、「いろんなお声をいただいている」と言うものの、そういった反発や批判意見は特に把握していないといい、あくまで「需要が高まる可能性」のために販売を中止することになったと釈明している。

7月17日は特休日のため、本社の代表電話は通じないものの、ビールを楽しみにしていた客などからの問い合わせに対応するため、お客様相談室へは、販売予定日だった7月17日の朝に通達があった。

導入予定店舗の「三鷹牟礼6丁目店」では、数日前から生ビールサーバーを設置していたが、担当者は「いつ通達があったかは言えませんが、本部から通達があって中止になりました。サーバーはまだ店舗に設置したままですが、今後の再開の予定などは分からない」と話した。

Twitter上では安心の声と残念がる声が

Twitter上では、ちょい〈生〉の販売中止について、「飲酒運転にも繋がる事があるし、酔っ払いが増えるのは嫌だった」「深夜帯にたちの悪い酔っぱらい増えそうだ」といった懸念の声から、中止を歓迎するものから、「期待していたのに」「若者のビール離れを防ぐためにもやって欲しい」と残念がる声が上がっていた。

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