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鳥の巣でぐっすり昼寝をしているのは……クマ?
アメリカ魚類野生生物局の調査チームが7月17日、アラスカ州アンカレッジにある軍用基地「ジョイントベースエルメンドルフ=リチャードソン」でハクトウワシの巣の中で眠るクロクマを発見し、写真をFacebookに投稿した。
クマを見つけた調査チームは、ヘリコプターを使ってハクトウワシの巣を調べていた。
同局の生物学者スティーブ・ルイス氏は「最初は、ハクトウワシの子どもかなと思いました…...翼を広げる姿を想像して。しかし、寝ているのは小さなクマだと気付きました」と、マクラッチーニュースに説明している。
クマが寝ていた巣の大きさは幅6フィート(約1.8メートル)ほどあったという。
なぜクマが鳥の巣で昼寝?
クマが高い木の上で眠る姿は、絵本の一場面のようだが、ワシにとっては歓迎できない相手だ。
魚類野生生物局は、クロクマがハクトウワシの巣を襲い、その年に生まれたヒナが犠牲になることがあるとFacebookで説明している。
ただルイス氏らは、このクマはヒナを襲ったわけではないと考えている。
ルイス氏らが5月に調査をした時、この巣にはハクトウワシの卵が取り残された状態で、近くにいたオスとメスのつがいは温めようとしていなかった。そのため、調査チームはこの時点ですでに子育てが「失敗」したのではないかと考えている。
一方、なぜこのクマがハクトウワシの巣で寝ていたはわかっていない。
ルイス氏は、クマがハクトウワシの巣に残った食べ残しの魚のにおいに引き寄せられることがある、とライブサイエンスに述べている。
さらにクロクマは他の動物に邪魔されないような場所に寝床を作ることがあり、ルイス氏は「巣はそういった寝床と大きく変わらない」とも語っている。
「たまたま木に登ったら巣があったので、昼寝をしようと決めたのかもしれませんね」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。