プロ野球セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)で、DeNAが史上最大の"下克上"で日本シリーズ出場を決めた。
リーグ戦で優勝し、14.5ゲームという大差をつけられた広島から奪った大逆転劇。
ところが、リーグ戦で差があまりにも離れたにも関わらず、その結果がCSに反映されない形となったことからか、Twitter上ではCS制度自体の是非をめぐって議論が紛糾している。
■CSシリーズとは、システムをおさらい
プロ野球は、リーグ戦、CSシリーズ・ファーストステージ、ファイナルステージ、日本シリーズの4つに分かれる。
①レギュラーシーズン(リーグ戦)
セ・リーグとパ・リーグの2リーグに分かれ、各6チームが総当たりのリーグ戦と、リーグをまたいだ交流戦を戦う。
両リーグとも、2017年の1チームの試合数は、リーグ戦で125試合と、交流戦18試合の計143試合。勝敗を競い、上位3位までがCSシリーズに進出する。
②CSシリーズ(ファーストステージ)
各リーグ、2位と3位のチームが3試合制で勝敗を競い、先に2勝したチームが1位のチームが待つファイナルステージに進む。
※アドバンテージ
全て試合を2位チームの本拠地で行う。
③CSシリーズ(ファイナルステージ)
リーグ戦で1位のチームと、ファーストステージの勝者が、6試合制で勝敗を競い、先に4勝した方が日本シリーズへと進む。
※アドバンテージ
全ての試合は1位チームの本拠地で行い、1位チームにあらかじめ1勝が与えられる。
④日本シリーズ
CSシリーズの勝者が、7試合制で先に4勝したチームが、晴れてその年の日本一となる。
■CSルールに疑問の声、反論も。
今回のセ・リーグの結果を見ると、広島が優勝、2位は阪神、3位がDeNA。広島とのゲーム差は、阪神が10ゲーム、DeNAが14.5ゲームと、広島が大差をつけて優勝した。
その後、CSシリーズのファーストステージで阪神に勝ったDeNAが10月24日、リーグ戦で圧倒的な強さで優勝した広島を破り、日本シリーズに進出を決めた。
スポニチによると、リーグ3位チームの日本シリーズ出場は、2010年のロッテ以来7年ぶり2回目。セ・リーグ初で、過去に例がない14.5ゲーム差からの「下克上」ともあって、注目を集めた。ロッテは当時、その勢いで日本リーグを制し、日本一となった。
この結果に対して、Twitter上では議論が紛糾。
「14.5ゲーム差のチームが日本シリーズ。リーグ戦ってなんだろう」「あまりにひどいルール」「広島にとって理不尽、ルールがおかしい」と制度を疑問視する声が上がった。
その一方で、「ゲーム差が離れていようと、しっかり勝つのが王者」「負け惜しみでは」「リーグ優勝チームが有利なルールになってる」と反論する意見も出た。
疑問の声
14.5ゲーム差で3位のチームが日本シリーズってどーなんだろう?
リーグ戦って何なんだろー?#sbhawks
— terumin68 (@terumin68) October 24, 2017
反論