その神出鬼没さに「バンクシーが作ったのでは?」と思った人もいるのではないだろうか。
最初のモノリスが11月にユタ州の砂漠で発見されて以来、ネット上ではバンクシー説が噂されてきた。
「正直、モノリスはバンクシーと関係があるんじゃないかと思う」
「飛行機でステンレス製のモノリスを頭上の荷物入れに入れようとしている人を見かけたら、それはきっとバンクシー」
「ミステリアスな砂漠のモノリスだけれど、バンクシーじゃないかと思っている。バンクシーのアート作品ではなくバンクシーこそがモノリスなのだ」
「一番最初のモノリスを見て、バンクシーではと思ったのは私だけ?」
「プランク(厚い板)」と「バンクシー」をあわせた「プランクシー」という言葉も生まれ、SNSで話題になった。
「プランクシーによる新しいアート作品だ」
「見て!新しいプランクシーの作品」
バンクシーの代理人に聞いてみた
バンクシーはモノリスに関係しているのだろうか?ハフポストUS版が問い合わせたところ、バンクシーの代理人から12月8日「Nope(違います)」という1単語の回答が返ってきた。
代理人によってバンクシーの関与説が否定されたことで、多くのモノリスが謎に包まれたままとなった。
「私が作った」名乗り出たアーティストたち
一部のモノリスについては、アーティストが「自分たちが建てた」と名乗り出ている。
マッシャブルによると、ユタ州のモノリスについてはニューメキシコ州・サンタフェを拠点にするアート集団「ザ・モスト・フェイマス・アーティスト」が、自分たちの作品だと主張している。
このユタ州のモノリスは、11月に上空から発見された。「宇宙人が作ったのでは」という声もあるなかで、Googleアースなどを使って調べた人たちが、このモノリスが2015年にすでに存在したことを突き止めた。
モノリスは世界的に注目されたが、11月の終わりに突然姿を消した。
イギリス・ワイト島のモノリスについては、デザイナーのトム・ダンフォード氏が自分が設置したとBBCに話している。「楽しませようと思ってやった」とダンフォード氏は同メディアに説明する。
カリフォルニア州のモノリスは、アート制作者ウェイド・マッケンジー氏が率いる集団が、自分たちが建てたと主張している。マッケンジー氏はニューヨークタイムズに「ユタ州のモノリスに触発された」と話している。
世界的なアーティストのコラボレーションなのか。マーケティング戦略なのか。それとも…。真実は明らかになるだろうか。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。