国民民主党の玉木雄一郎代表の「一番使い勝手の良いクーポン券は日本銀行券」という言葉が、SNS上で「声に出して読みたい日本語」などと話題になっている。
18歳以下への10万円相当の給付について、岸田政権は基本的に現金5万円とクーポン券5万円分に分ける方針だが、玉木氏は12月9日の国会質問で「10万円は全額現金で給付すべき」として、前述のフレーズを繰り出した。
■政府、5万円分はクーポン券を「原則」とする方針を崩さず
10万円相当の給付は、全国の18歳以下の人たちが対象だ。11月19日に閣議決定された経済対策に盛り込まれている。NHKニュースによると、2021年内に5万円の支給を開始。残りの5万円は、2022年春の卒業・入学・新学期に向けて子育て関連の商品やサービスに用途を限定したクーポン券を基本として給付する方針となっている。
その一方で、大阪市や岡山市など全額現金で支給する方針を示した自治体が全国で相次いでいる。時事ドットコムによると、岸田首相は12月9日、「地方自治体の実情に応じて(全額を)現金での対応も可能とする」としつつも、クーポン給付を「原則」とする方針は崩していない。
■クーポン券にかかる事務経費は967億円。節約すれば「支援できる学生を倍にできます」と玉木氏
国民民主党の玉木氏は、12月9日の衆院本会議の岸田首相への質問の中で、10万円相当給付について「全額現金で給付すれば967億円の事務経費が節約できます」と指摘。
それだけあれば困窮する学生に10万円を給付する予算675億円を倍にして「支援できる学生を倍にできます」と述べた。その上で、「10万円は全額現金で給付すべきです。なぜなら、一番使い勝手の良いクーポン券は日本銀行券、現金だからです」と訴えた。
玉木氏のこのフレーズが「声に出して読みたい日本語」などと多くの共感を呼んだ。玉木氏本人も引用ツイートの中で「そもそも変な条件を付けずに、すべての国民に一律給付がベストです」と補足している。