内閣府政府広報室の公式アカウント「政府広報オンライン」(@gov_online)が、性感染症「梅毒」の患者が急増していると注意を呼びかけている。
潜伏期間は?初期症状は?
政府広報オンラインによると、梅毒は「梅毒トレポネーマ」という病原体による感染症。口や性器などの粘膜や皮膚から感染するため、性的な接触が感染経路になっている(先天梅毒もあり)。
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感染すると、3〜6週間程度の潜伏期間を経て、しこりや潰瘍ができるなどし、治療をしなければ死に至ることもある。症状が軽くなったり消えたりする時期があるため、発症したことに気づきにくいことも特徴だ。
1940年代以降にペニシリンによる治療法が普及してからは、早期に適切な治療を受ければ完治するようになったが、再感染を予防する免疫を得られないため、再度感染する可能性もあるという。
男性は20〜50歳代、女性は20歳代が突出
梅毒患者の報告数は、1万1000人だった1967年以降は概ね減少傾向にあったが、2010年以降に増加に転じ、18年は7007人、22年は1万2966人だった。
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23年は、22年を上回る1万4905人で過去最高になったと報じられている。また、男性は20〜50歳代、女性は20歳代が突出して増えているという。
政府広報オンラインは、梅毒を防ぐために「感染経路の多くが性器や肛門、口などの粘膜を介する性的な接触となっている」とし、「必ずコンドームを使いましょう」と呼びかけている。
また、多数の相手と性的接触を持つと、感染する(または感染させる)リスクが高まるとしている。
なお、心当たりがある際は、早めに医療機関や保健所で検査することが重要で、早期診断と治療が完治につながると発信している。梅毒に感染したとわかった場合は、周囲で感染の可能性があるパートナーなども医療機関で受診・検査をすることが重要だ。