オーストラリアの新札、“責任の欠けた”スペルミス 1770億円相当がすでに流通

紙幣に記載された「responsibility」のスペルに誤りがありました。

オーストラリアの新しい50ドル札に、“責任の欠けた”誤りが見つかった。紙幣に記載された「responsibility」のスペルが間違っていたのだ。

オーストラリア紙の「THE AGE」によると、発覚のきっかけは、匿名の人物から地元ラジオ局に情報が寄せられたこと。ラジオ局は5月9日、Instagramに50ドル札の拡大写真を投稿した。

「i」が一つ足りず、「responsibilty」となっている。

発行元のオーストラリア準備銀行は、誤植を認め、これからの印刷分は修正するという。

BBCによると、新50ドル札は2018年末に発行が始まり、すでに国内で4600万枚が流通。金額にすると、23億オーストラリアドル(約1770億円)分になるが、回収はしないという。

50ドル札には、女性で初めてオーストラリア議会の議員になったエディス・コーワン氏が描かれている。

誤植があったのは、1921年の当選後のコーワン氏のスピーチを引用した、以下の部分。

「It is a great responsibility to be the only woman here, 」(唯一の女性としてこの場にいるのは重大な責務で, )

このフレーズが、何度か繰り返し印刷されているが、肉眼では見分けるのは難しいほど小さくプリントされているという。

PETER PARKS via Getty Images
PETER PARKS via Getty Images

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