大乱闘の末…。試合が3人対5人に。バスケのワールドカップ予選が寂しすぎる

オーストラリア対フィリピン戦で、13人が退場となりました。
乱闘に発展したオーストラリア対フィリピンの試合
乱闘に発展したオーストラリア対フィリピンの試合
TED ALJIBE via Getty Images

バスケットボールの国際試合で、稀に見る大乱闘が起きた。乱闘に関わったとして13人の選手が退場処分となり、コート上でプレーする選手が足りなくなる事態となった。

乱闘が起きたのは、7月2日にフィリピン・マニラであったFIBAワールドカップ2019アジア1次予選、オーストラリア対フィリピン戦。3ピリオド残り4分ごろ、ドリブルで突破しようとしたフィリピンの選手とそれを止めようとしたオーストラリアの選手との間で、激しい接触プレーが起きた。

その直後、フィリピンの選手が相手のオーストラリアの選手に肩からぶつかった。オーストラリアの選手は思い切りふっ飛ばされ、コート上に倒れこんだ。

そこから、コートは修羅場と化した。

審判の笛が鳴り響いたと同時に、別のオーストラリアの選手が、味方を突き飛ばしたフィリピンの選手を殴り倒したのだ。

両チームの選手は過熱し、関係者も入り乱れての押し合い・殴り合いが始まった。相手に飛びかかる選手やイスを投げつける人もおり、混乱状態に陥った会場は、しばらく収拾がつかなかった。

ベンチにいたメンバーも含め、ほぼ全ての選手がコート上に上がったフィリピンに対して、オーストラリア側はコートに入ろうと興奮気味の選手をスタッフ陣が制止していた。試合はしばらく中断となった。

FIBAによると、この乱闘で、両チーム合わせて13人が退場処分となった。9人を欠いたフィリピンは、残り時間を3人で戦わなければならなくなったが、その時点で48-79と大きくリードされ、勝ち目はなかった。

AAPによると、残ったフィリピンの選手2人がわざとファウルをして退場すると、コート上に立てるプレーヤーが1人になり、FIBAのルールに基づいて試合が終了。その時点のスコア89-53で、オーストラリアが勝利した。

FIBAは、近日中に両チームに対する処罰を発表する。

オーストラリア・バスケットボール協会のアンソニー・モーレ氏は、騒動を受けて次のような声明を出した

「オーストラリアは、今夜マニラで行われた対フィリピン戦で起きた騒動を深く後悔している。そこで起こったことやオーストラリア代表が取った行動に深く失望している」

同じグループの日本は...

この試合は、FIBAワールドカップ2019アジア1次予選、グループB首位オーストラリア(世界ランキング10位)と2位フィリピン(30位)の最終戦だった。

日本(48位)も同じグループBに所属し、同じ日に行われた台湾(55位)戦で108対68で勝利し、3位で2次予選進出を決めた。

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