深刻な森林火災がつづくオーストラリア南東部が、砂嵐やひょうの被害に見舞われた。
1月20日、メルボルン(ビクトリア州)やシドニー(ニューサウスウェールズ州)、首都キャンベラなどの大都市で巨大なひょうが降り、家屋や植物、野生動物を襲った。
Twitterには巨大なひょうが降り注ぐ光景が次々と投稿された。真夏の季節にもかかわらず、外はまるで雪が降り積もったかのように一面が白くなっている。
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19日には、ニューサウスウェールズ州で大規模な砂嵐が発生。干ばつの影響とみられる。
Twitterには、巨大な砂埃が町を覆い尽くしていく様子を撮影した動画が投稿された。ABCニュースのニュースリポーターは、「私たちは試されている」とコメントした。
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また、観光スポットのブルーマウンテンは激しい雷雨に襲われ、数人の負傷者がでた。地元紙の「The Sydney Morning Herald」によると、16歳の少年と、24歳の男性が負傷したという。
オーストラリアでは2019年9月ごろから、南東部のニューサウスウェールズ州やビクトリア州で大規模な森林火災が相次いでいる。
森林に生息する野生動物への被害も深刻で、多数のカンガルーやコアラなどが火災の犠牲になったと推測されている。