ザギトワ、金メダルで感情を爆発させる。フリー終了後、渾身のガッツポーズがこれだ

最初のジャンプ失敗をあとで巻き返す強靭な精神力

平昌オリンピックで2月23日、フィギュアスケート女子で金メダルに輝いたアリーナ・ザギトワ選手=ロシアから個人資格で参加=はフリーの演技が終わった瞬間、ガッツポーズをして喜びを爆発させた。

今シーズンにシニアに転向したばかりの新星15歳は、いきなりオリンピックという大舞台で優勝するという快挙を成し遂げた。

フリーの演技を終え、ガッツポーズするザギトワ選手=2月23日
フリーの演技を終え、ガッツポーズするザギトワ選手=2月23日
Jamie Squire via Getty Images

この日、いつもどおりの赤い衣装で氷上に登場したザギトワ選手。ショートプログラム(SP)で「同門」の先輩で世界女王のエフゲニア・メドベージェワ選手(18)を抑えて1位につけたが、滑り出しは硬さもあった。

フリーの曲はクラシックバレエの演目「ドン・キホーテ」。前半こそ華麗なステップやスピンで安定感を見せたが、後半最初のジャンプで珍しく失敗する。

予定していた3回転ルッツから3回転トーループのコンビネーションジャンプが、3回転ルッツ単独となった。

「初めてのミスではないでしょうか」。試合を中継していた「NHK BS1」のアナウンサーも思わず驚きの声を上げた。

ザギトワ選手のフリー演技は、基礎点が1.1倍になる後半に7つのジャンプを「固め跳び」し、得点を稼ぐのが特徴だ。

だが、連続してジャンプすることは体力と集中力の消耗も激しく、失敗のリスクもある「諸刃の剣」と言える。

だが、ザギトワ選手は強靭な精神力で演技を立て直す。最初のジャンプ以降はことごとくジャンプを成功させ、4つ目のジャンプでは、3回転ルッツと3回転トーループを決め、最初の失敗を取り戻した。

演技終了後、ザギトワ選手は右手を上げてガッツポーズ。目頭を抑えつつ、こみ上げる感情を爆発させた。

SPと合わせ、合計得点は239.57点をマーク。自己ベストを更新した。

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