iPhone2019年モデルの各種スペックに関するリークは出そろったあと、「名称」に焦点が移っている8月半ば。今年もローマ数字なのか、それともアルファベットに戻るのか?
9月にiPhone Pro登場?からApple Watch Series 5(仮)まで、最新のアップル噂をまとめて振り返ります。
9月に「iPhone Pro」登場か。有名リーカーがツイート
新iPhoneのモデル名はiPhone 11と11 Pro、11 Pro Maxか? ケースメーカーの製品リスト流出
背面トリプルカメラや3D Touch廃止(以上はOLEDモデル)など数々の噂が飛びかう一方で、「名前」だけがベールに包まれていたiPhone2019年モデル。その名前に「Pro」が付くかもしれないと示唆しているのは、有名リーカーのCoinX氏です。
CoinX氏は「iPhone XS、iPhone XR、iPhone XR」の名称や、iPad Pro(2018)が「ヘッドフォンジャックなし、厚みは5.9mm」と正確に言い当てた実績ある人物。「ここ数年の中でも馬鹿げたネーミングだ」と言っていることが、逆に発言に真実味を帯びさせています。
その数日後、今度は格安ケースメーカーとして知られるESRのものとされる製品リストが流出。2019年版iPhone用の品ぞろえが記載された画像のなかで、iPhone XR後継機と思しきモデルに「iPhone 11」、iPhone XSおよびiPhone XS Maxの後継機らしき製品に「iPhone 11 Pro」「iPhone 11 Pro Max」との名称が確認できます。
ケースメーカーはアップルが正式発表する数ヶ月前から独自に情報を収集しており、実際にコストを掛けて自社製品を作ることから、信ぴょう性はそれなりに高いとも思われます。とはいえ、100%正しいとは限りません。
これらの噂が本当だとすれば、2017年以来の「X」などローマ数字が「11」のアルファベットに戻り、iPadやMacに使われている「Pro」がiPhoneにも来るということ。名前の呼び方も「テン」か「えっくす」か迷う事態もなくなり、スタンダードかハイエンドかも区別が付きやすくなると思われますが、おそらく9月上旬の正式発表での答合わせを楽しみにしたいところです。
新型iPad Pro、10月発売でトリプルカメラ? 10.2インチはデュアルのうわさ
最近ほとんどなかった新型iPad Proの噂話ですが、急きょ11インチ/12.9インチともに10月発売、「iPhone 11」(2019年iPhone)のOLEDモデルと同様に背面にトリプルカメラが搭載されるとの観測が伝えられました。ソースは海外でも定評あるMacお宝鑑定団Blogの中国サプライヤー情報です。
さらに第7世代10.2インチiPadは、iPhone 11(iPhone XR後継機)と同じく2眼カメラユニットを搭載している可能性があるとのこと。これまでタブレット端末ではデュアルカメラ以上が採用される例は稀でしたが、サムスンのGalaxy Tab S6はニーズの高さに応えて同社初のデュアル搭載タブレットに。実際、観光を楽しんでいる人々の「タブレットで撮影」は珍しい光景ではなく、iPadもカメラ充実は自然な展開と言えそうです。
2019年版は「iPhone」ロゴが背面から消える? 自称Foxconn労働者がリーク
アップルの主要サプライヤーの1つFoxconnの「中国工場労働者」と称する人物が、中国のQ&AサイトでiPhone 11(2019年iPhone)についての詳細を公開。ただし、同じ情報がリークサイトSlashLeaksに投稿されたものの「検証されない情報源」として非公開とされており、その分は差し引いたほうがいいかもしれません。
自称Foxconn労働者がiPhone 11に関してもたらした噂話は、少なくとも1モデルには新色のダークグリーンが追加されていることや、背面はツヤ消しガラスになっていること。最も注目を集めているのは、背面からおなじみの「iPhone」ロゴが消えると示唆している点です。
現在のアップル製品デザインの基礎を築いたジョナサン・アイヴがミニマル指向を徹底していた事実や、すでに「背面にリンゴマークのスマートフォン」だけでiPhonetと識別できることを考えると、可能性は決して低くないとは言えそうです。
そしてiPhone XS Max後継機のバッテリー容量は、前年モデルの3174mAhから3969mAhに大幅アップ。「2019年モデルは双方向ワイヤレス充電サポート、大容量バッテリー」という有名アナリスト予測とも一致しています。
「Apple Cardの収益性は他社に比べかなり低い」野村證券分析。景気後退が起こればゴールドマン側に損失も
アップルのクレジットカードApple Cardは対応したiPhoneから手軽に発行できますが、合わせて審査基準が緩いという見方もありました。そうした事情から、今後数年内に景気後退が起これば、提携先のゴールドマン・サックスも手痛い打撃を受けるかもしれないとのアナリスト分析です。
野村證券によれば、新たな顧客が1人増えるたびに、ゴールドマンは約350ドルのコストを負担。その回収にはゆうに4年はかかりますが、不況が来て米国経済が揺らぐと、貸し倒れが他の金融機関以上に発生しやすくなるということ。もともとゴールドマンは一般消費者向けのビジネス経験が浅く、新規事業を開拓するためにアップルと提携したわけですが、手持ちデータやノウハウの少なさが仇になるというわけです。
さらに同レポートでは、アップルとゴールドマンは利幅の大きいデビットカードにも進出するかもしれないと分析しています。クレジットカードを好まず「その場で一括払い」を選びたい人にとっては、そちらの方が有り難いかもしれません。
iPhone 11 Pro(仮)はGalaxy Note10と同じ有機EL採用か
2019年のOLEDモデル、通称iPhone 11 Pro(仮)には、Galaxy Note 10やGalaxy S10といったサムスンの最新スマートフォンと同じOLEDパネルが採用されるとの韓国The Elec報道です。
アップルは2017年のiPhone XでOLEDディスプレイを初採用して以来、製造するサムスンには自社専用に設計や材料をカスタマイズした「L2」素材を指定してきたとのこと。その方針が2019年モデルでは撤廃され、サムスンの標準的な素材を使うというわけです。
これには2つの側面が読み取れます。1つはサムスンの技術水準が改善されており、標準品でもアップルの高い要求レベルをクリアしていること。2つ目は、2017年〜2018年には自社専用工場をサムスンに用意させたものの、iPhoneの販売不振ゆえに稼働率も発注数も不足し、巨額の違約金を支払ったという噂話があったこと。
もしも後者の意味合いが強いとすれば、アップルも前年からのマイナーチェンジに留まると見られている2019年モデルには過度の期待を掛けず、なるべくリスクを減らす方針を採っているとも推測されます。
iPhone 11(仮)発表は9月10日?最新iOSベータから手がかり
アップルの厳しい秘密主義ゆえに、開催の数週間前まで分からないiPhone発表イベントの日取り。その手がかりが、まさに新型iPhoneの発表に備えている最新iOSベータ版から見つかったとのニュースです。
ポルトガルのテクノロジー情報サイトiHepBRは、リリースされたばかりの開発者向けiOS 13 ベータ7から「HoldForRelease」と意味深な名称の画像を発見。カレンダーアプリのアイコン上に「10日(火)」、すなわち今年の9月10日(火)を濃厚に連想させる日付が確認できます。
米アップル関連情報サイトMacRumorsは、火曜日が非常にあり得そうだとコメント。たしかに昨年の9月12日(水)では移動日としての土日をはさむよう配慮されておらず、海外からのメディア関係者が少し戸惑っていた印象もあります。
新型iPhone発表が9月10日とすれば、おそらく予約スタートは13日、発売は20日。今年の発表イベントでは、事前のリーク情報が乏しい「iPhone以外」に注目が集まりそうです。
Apple Watch Series 5(仮)、今年後半に発売?JDIが有機EL供給とのアナリスト予測
情報元は、アップルのインサイダー情報でおなじみのアナリストMing-Chi Kuo氏。その最新レポートによれば、今年後半に「新しいApple Watch」(つまりApple Watch Series 5(仮))が登場し、ジャパンディスプレイ(JDI)がOLEDパネルの一部を供給するとのことです。
JDIは2019年のApple Watch用OLEDパネルの15〜20%を製造し、2021年には70〜80%まで増やす見通しと述べられています。同社は現在iPhone向けに液晶ディスプレイを供給していますが、「すでにOLED量産技術を確立している」と強調。アップルは資金繰りが悪化したJDIに支援を検討していると報じられていましたが、OLEDパネル発注はその一環かもしれません。
今回のKuo氏レポートではApple Watch Series 5発売の具体的な日にちは触れられていませんが、過去のSeries 1〜Series 4がiPhoneと同時発表された経緯から、9月発売が推測されています。
最新型のSeries 5にも期待が高まりますが、昨年のSeries 4に搭載されながら、未だに日本では利用できないECG(心電図)についてもサプライズを望みたいところです。
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