アップル「MacBookは、カメラカバー着けたまま閉じないで」 ディスプレイ割れる報告も

実のところ、アップルはカメラカバーは必要ないと示唆しています。
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アップルは2日、Macノートブックでカメラカバーを着けた状態でディスプレイを閉じないよう警告するサポート文書を公開しました。対象はMacBook、MacBook AirおよびMacBook Pro全般とされています。

公式サポート文書いわく、Macノートブックのディスプレイとキーボードの間には設計上わずかな隙間しかないため、カメラカバーを取り付けた状態でディスプレイを閉じると、ディスプレイが傷つく恐れがあるとのこと。それに加えて内蔵カメラを覆うと環境光センサーにも干渉し、輝度の自動調節やTrune Toneといった機能の妨げになる可能性もあると述べています。

この警告は、どうやら実際にカメラカバーを付けたまま閉じてディスプレイが割れてしまったMacBook Proユーザーからの苦情から来ている可能性が高そうです。米MacRumorsの読者フォーラムやRedditなどで複数の報告があり、なかでも特にベゼルが薄くなった16インチMacBook Proでの被害が目立っています。

その1人が、MacRumorsフォーラムのDashwin氏。4月に16インチMacBook ProのWebCameraにカバーを被せた結果、カメラ下のディスプレイに亀裂が入っただけでなく、内蔵ディスプレイそのものが機能しなくなって外部ディスプレイに接続しているとのこと。MacBook Pro(2011)でもカメラカバーを着けてなんの問題もなかったので……といったところです。

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いちユーザーとして気になるのが「修理はどういった扱いになるのか」でしょう。MacRumorsはカメラカバーでの損傷は偶発的と考えられるためAppleCare+ for Macの範囲内で修理が受けられるが、AppleCare+を購入していない人にとっては高価な修理費がかかると指摘しています。

なぜカメラカバーを着ける人がいるかといえば、もっぱら盗撮を防ぐためです。その点はアップルも織り込んでおり、「プライバシーを守るため、Macノートブックにはカメラインジケータランプがあり、使用中は知らせてくれる仕様になっています」と述べてカメラカバーは必要ないと示唆しています。

その後にも「Macコンピュータに内蔵されているFaceTime HDカメラはプライバシーに配慮して設計されていて、カメラインジケータランプを採用し、カメラの作動中は緑色に点灯して知らせてくれます。カメラが使われていれば、わからないはずはありません」「カメラインジケータランプが点灯していなければ、カメラ本体も作動できない設計になっています」としくみを解説。さらにmacOS Mojave以降での「カメラを使用できるAppを管理する」まで説明する念の入れようです。

それでも職場でカバーの着用を常時求められている場合は、通常のコピー用紙1枚の厚み(0.1mm程度)ないし、より薄いものを用意し、接着剤の跡が残るカバーは使わないようにも推奨されています。企業が機密情報を厳しく守ろうとするのは当然のため、個人の意思に関係なくカメラカバーを着けさせられている人も少なくないのかもしれません。

Source:Apple

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