安野光雅さん死去。「旅の絵本」「ABCの本」などで知られる画家。出版界から悼む声

岩波書店、平凡社、筑摩書房、文藝春秋社など出版各社がTwitterで安野さんの死を悼んでいる。
文化功労者に選ばれ、喜びを語る画家で絵本作家の安野光雅さん=2012年10月29日、東京都新宿区
文化功労者に選ばれ、喜びを語る画家で絵本作家の安野光雅さん=2012年10月29日、東京都新宿区
時事通信社

世界各地を舞台にした「旅の絵本」などで知られる絵本作家で画家の安野光雅(あんの・みつまさ)さんが2020年12月24日、肝硬変のため死去したと朝日新聞デジタルなどが報じた。94歳だったという。

安野光雅美術館によると安野さんは1926年、島根県津和野町で生まれた。1961年に小学校の美術教師を辞めて画家として独立。1968年に文章がない絵本「ふしぎなえ」で絵本界にデビューした。「さかさま」、「ABCの本」、「旅の絵本」など作品の多くが海外でも評価が高く、様々な国で出版され多くのファンをもつという。

岩波書店、平凡社、筑摩書房、文藝春秋社など出版各社がTwitterで安野さんの死を悼んでいる。

画家の安野光雅さんがお亡くなりになりました。温かみのある独創的な作品で数々の国際的な賞を受賞。小社では、絵本「きつねがひろった イソップものがたり/グリム童話」シリーズ、新書『絵のある人生』、エッセイ集『故郷へ帰る道』等をご執筆いただきました。謹んでお悔やみを申し上げます。

— 岩波書店 (@Iwanamishoten) January 16, 2021

安野光雅さんがお亡くなりになりました。名著『空想工房』をはじめ、90年以上にわたる人生を振り返った一昨年刊行の『安野光雅 自分の眼で見て、考える』まで、弊社でも大変お世話になりました。心よりお悔やみ申し上げます。https://t.co/kzhPstJrva pic.twitter.com/i2Mje2pPxm

— 平凡社 (@heibonshatoday) January 16, 2021

画家の安野光雅さんがお亡くなりになりました。
筑摩書房では、ちくま文庫の創刊時からの装幀や「ちくま文学の森」の編者、『文庫手帳』のデザインを務めていただき、『片想い百人一首』(ちくま文庫)などを刊行させていただきました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。https://t.co/xGzapqQHPB pic.twitter.com/jkXc01HyZ7

— 筑摩書房 (@chikumashobo) January 16, 2021

安野光雅さんの訃報をニュースで知り、寂しさに包まれています。装丁でも何度もお世話になりました。半藤さんに続き、なつかしい方を失い、悲しいです。ご冥福をお祈りいたします。https://t.co/vAXVxvDtJm

— 文春文庫 (@bunshunbunko) January 16, 2021

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