神田沙也加さん「私は有名人の娘だから受かったのですか?」⇒ 宮本亞門さん「君が1番素晴らしかったからだ!」

「娘のような沙也加が亡くなった」17歳でのミュージカルデビュー時の思い出を、演出家の宮本亞門さんが振り返りました。
2004年のミュージカル「Into the Woods」に出演した際の神田沙也加さん(上)と演出・振付を手がけた宮本亞門さん(下)
2004年のミュージカル「Into the Woods」に出演した際の神田沙也加さん(上)と演出・振付を手がけた宮本亞門さん(下)
時事通信社

35歳で急死した俳優の神田沙也加さんの思い出を、演出家の宮本亞門さんが公式Twitterで12月19日に振り返った。

映画.comによると、宮本さんが演出を手がけた2004年6月初演のミュージカル「Into the Woods」で、17歳の神田さんは赤ずきん役でミュージカルデビューを果たした。当時の芸名はSAYAKAだった。

■神田さんは「私、本物になりたいんです」と話していた

宮本さんは公式Twitterの連続ツイートで「娘のような沙也加が亡くなった」として、当時の思い出を振り返った。

俳優の神田正輝さんと歌手の松田聖子さんの長女である神田さんは、赤ずきん役に起用された理由を知りたがっていた。「まだ無名な彼女は『私は有名人の娘だから受かったのですか?』と大きな目で食いつくように聞いてきた」という。

この質問に対して、宮本さんは「嫌、絶対違う!オーディションで多くの人を見て、君が1番素晴らしかったからだ!」と神田さんの演技を絶賛した。

すると神田さんは少し安心した顔をして「私、本物になりたいんです」と話したという。「彼女は異様な努力を重ね素晴らしい演技を次々と見せてくれた」と宮本さんは綴っている。

神田さんの突然の訃報を受けて、彼女の冥福を祈るとともに「僕はどうしても寂しくて、悔しい」として、以下のように無念さをにじませた。

「沙也加さん、もしあなたが生き急いだなら、天国で穏やかに暮らしてください。でも、僕はどうしても寂しくて、悔しい。これからなのに、もっと生きて欲しかった」

■神田沙也加さんの思い出を振り返る宮本亞門さんの連続ツイート

娘のような沙也加が亡くなった。先日他界した作曲家ソンドハイム氏の作品でまだ無名な彼女は「私は有名人の娘だから受かったのですか?」と大きな目で食いつくように聞いてきた。「嫌、絶対違う!オーディションで多くの人を見て、君が1番素晴らしかったからだ!」→

— 宮本亞門 自著「上を向いて生きる」(幻冬舎)発売中! (@amonmiyamoto) December 18, 2021

すると少し安心した顔をして「私、本物になりたいんです」。そして彼女は異様な努力を重ね素晴らしい演技を次々と見せてくれた。
「私すぐパニくるんです、すいません」と大らかに自分のことをさらけ出し「負けるわけないですよ」を口癖に、頑なにミュージカルを本気で演じ続け自分の道を貫き通した→

— 宮本亞門 自著「上を向いて生きる」(幻冬舎)発売中! (@amonmiyamoto) December 18, 2021

沙也加さん、もしあなたが生き急いだなら、天国で穏やかに暮らしてください。でも、僕はどうしても寂しくて、悔しい。これからなのに、もっと生きて欲しかった。宮本亞門 #神田沙也加

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— 宮本亞門 自著「上を向いて生きる」(幻冬舎)発売中! (@amonmiyamoto) December 18, 2021

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