今や世界中の人が知っていると言っても過言ではないショッピングサイトAmazonが、設立から30周年を迎えた。
設立者のジェフ・ベゾス氏はプリンストン大学を卒業後、投資銀行などでの勤務を経て、1994年7月5日にワシントン州ベルビューの自宅ガレージで会社を立ち上げた。
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最初の社名は呪文のアブラカダブラをひねった「Cadabra(カダブラ)」だったが、「cadaver(死体)」という言葉に似ていたため、いくつかの候補を検討した後、最終的にAmazonに決定した。
ベゾス氏は2023年に、ガレージに作った最初のAmazonオフィスの映像をInstagramに投稿している。
Amazonは1995年7月にオンライン書店として正式にウェブサイトを公開し、このガレージから全米や海外に本が送られた。
ちなみに、最初に売れた本は、ダグラス・ホフスタッター著「流動的概念と創造的類似性:思考の基本的メカニズムのコンピューターモデル」だったという。
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そのAmazonは、今や時価総額が2兆ドルを超える世界最大の企業の一つに成長し、ベゾス氏は世界長者番付に名を連ねる富豪になった。
単なるオンライン書店としての姿は遠い過去となり、家電や食品、日用品などありとあらゆるものを販売する世界最大級のショッピングサイトに。動画配信やネット決済、クラウドサービスなど、さまざまな分野を網羅する企業へと変化した。
その一方で、過酷な労働環境などへの批判も起きている。30歳を超えたAmazonが今後どのような変化や成長を続けるのかに、多くの人たちが注目している。