2月16日に開催された全豪オープン準々決勝では、アメリカのセリーナ・ウィリアムズ選手がルーマニアのシモナ・ハレプ選手に勝利した。
実はこの日の試合では、ウィリアムズ選手の夫でReddit共同設立者のアレクシス・オハニアン氏も、コートの外で見事な戦いぶりを見せていた。
オハニアン氏が着ていたのは、ウィリアムズ選手の姿と「最も偉大な女性のアスリート」という文字がプリントされたTシャツ。
ただし“女性の”がバツ印で消されて「最も偉大なアスリート」となっている。
このTシャツメッセージは、グランドスラム23回優勝のウィリアムズ氏に、「そろそろ引退すべき」と述べたある人物に向けられたようだ。
その人物とは、マドリードオープン責任者で元プロテニスプレーヤーのイオン・ティリアク氏。
ティリアク氏は2020年末に、「今の年齢と体重を考えると、15年前のように体を楽に動かすことはできない。セリーナは世間をあっと言わせる選手だった。もし彼女に慎みがあるのなら、引退した方がいいだろう」とルーマニアのテレビ番組で述べた。
オハニアン氏はこの発言に「間違いなく、誰ひとりとしてイオン・ティリアクなんかに耳を貸さない」とツイートして反論した。
そしてオハニアン氏の反論を裏付けるように、ウィリアムズ選手は準々決勝で6-3、6-2で世界ランク2位のハレプ選手に勝利。
試合の後、オハニアン氏は「誰ひとりとして人種差別的で性差別的なイオン・ティリアクに耳を貸さなくてよかった」と、以前の投稿を引用する形で批判に反撃している。
またTシャツの画像も投稿して、妻が素晴らしい選手であると強調した。
オハニアン氏だけではなく、ウィリアムズ氏のヒッティングパートナーのジャーミア・ジェンキンス氏も同じTシャツを着て試合を観戦した。
準々決勝に勝利したウィリアムズ選手は、18日に開催される準決勝で大坂なおみ選手と対戦する予定だ。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。(翻訳:Satoko Yasuda)