出入国審査、長蛇の列にさようなら。国内空港に導入された「自動化ゲート」とは?

羽田、成田、関空、中部の出入国ゲートに設置。パスポートと指紋認証のみで手続き可能。事前登録が必要です。
成田空港の出国審査で「自動化ゲート」を利用する旅行客=2013年
成田空港の出国審査で「自動化ゲート」を利用する旅行客=2013年
時事通信社

海外旅行を予定している人も多い年末年始。日常を離れ、異国へ旅立つ時のワクワク感はなんとも言えないが、大きな荷物を持ち、長い行列に並ぶ出入国審査のストレスは大きい。この負担を大きく軽減するのが国内の4空港で導入された「自動化ゲート」。簡単な登録をしておけば、無人ゲートで、パスポートと指紋の認証だけで出入国審査を済ませることができる。

法務省によると、自動化ゲートは、無人のゲートにパスポートの所定のページをかざし、指紋を認証するだけで手続きを済ませることができる。現在は、羽田、成田(第3ターミナルを除く)、関空、中部の出入国ゲートに設置されている。

利用のためには、事前の登録が必要。自動化ゲートが設置された空港か東京、大阪、名古屋の入国管理局の窓口で登録する。ネット登録などはできない。

法務省によると、登録は搭乗する当日にもでき、無料。窓口で申請書を提出し、パスポートと指紋を登録する。かかる時間は、通常であれば5分程度。外国人でも再入国許可を持っている人などは登録可能。

一度登録すれば、パスポートの有効期限まで何度でも自動化ゲートで出入国できる。法務省によると2016年時点で、自動化レーンの利用者は、出入国者全体の8%弱。空港や時間帯にもよるが、長蛇の列を横目に、スムーズな出入国が可能な場合も。

日本人を対象にした事前登録不要の顔認証ゲートの導入も進んでおり、自動化ゲートの登録を済ませておけば、有人、顔認証、自動化のどの出入国手続きの列ですいているところを利用できる。

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