蒸し暑くなるとエアコンを使う機会が増えます。節電のため「ドライ」にしている人はいませんか? 意外にも、「ドライ」は「冷房」より電気代がかかることがあるのです。
「ドライ」には2通りの方法
「ドライ」には2通りの方法があることをご存知ですか? 部屋の湿度を下げるには、湿度が高いジメジメした空気をいったん冷やして水滴を集め、サラサラした空気にします。しかし、それでは室温も下がってしまうので、次に温めてから送り出します。これを「再熱除湿」といい、室温は下がらずにすみます。
もうひとつの方法は、湿度が高いジメジメした空気を少し冷やして水滴を集め、サラサラした空気にして送り出します。これを「弱冷房除湿」といい、室温は少し下がります。
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電気代は、弱冷房除湿<冷房<再熱除湿
東京電力が「冷房」「弱冷房除湿」「再熱除湿」のコスト比較をしたデータがあります。それによると、「弱冷房除湿」が一番安く、次いで「冷房」、一番高いのは「再熱除湿」です。
「弱冷房除湿」は「冷房」より弱い電力で動いているので、「冷房」より経済的です。一方、「再熱除湿」は、「冷房」と「暖房」を一緒に稼働しているようなものなので、電気代が一番高くつくというわけです。
お使いのエアコンの運転切換に「ドライ(弱冷房除湿)」と「ドライ(再熱除湿)」があれば、用途に応じてお選び下さい。しかし、「ドライ」とだけある場合は、「再熱除湿」の可能性があります。詳しくは、「取扱説明書」を参照してください。
>> ところで来週の地元の気温はどこまで上がる?
(2018年6月24日「ウェザーニュース」より転載)
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