日本出身女性コメディアンのジョークに喝采「成功間違いなし」米人気オーディション番組【動画】

日本出身の彼女だが、最近アメリカの市民権を取得したということで、移民を題材としたネタを披露した。
『アメリカズ・ゴット・タレント』に出場したアイコ・タナカさん
『アメリカズ・ゴット・タレント』に出場したアイコ・タナカさん
America's Got Talent / YouTube

アメリカの人気オーディション番組に出場した日本出身の女性コメディアンのパフォーマンスが、会場でスタンディングオベーションを受けた。

アメリカで放送中の大人気番組『アメリカズ・ゴット・タレント』シーズン17に6月7日、日系アメリカ人でコメディアンのアイコ・タナカさんが出場。

日本出身の彼女だが、最近アメリカの市民権を取得したということで、移民を題材にしたネタを披露した。

「今まで運転中にキレることはなかった。誰かが横入りしたら、『ごめんなさい。私の運転がゆっくりすぎた』って。でも市民権を得た日からは、『何横入りしてんの!私の国よ!』ってキレてる」

「その時、私はついに、本当のアメリカ人になったんだって感じた」

また、

「人種差別をする人は、移民に仕事を奪われてるって言うでしょ」

「だから、最近だらけて昼寝する時は、『これはアメリカのため』って思ってる」

他にも、ウィットに富んだ移民ならではのジョークを飛ばし、会場の観客からの拍手はもちろん、審査員4人から満場一致の合格を得て、次ラウンドへの進出を決めた。

涙するタナカさんにジャッジのホーウィー・マンデルさんがその理由を尋ねると、

「自信がなくて...多くの人に、母国語じゃない言語でコメディなんかできないだろうって言われてきたから。でも、母だけは私のことを信じてくれたんです」と述べた。

しかし母親は2021年パンデミック中に他界したという。

「でも母は、私が夢を追うことを願っていたんです」と付け加えた。

マンデルさんは彼女に、「君のキャリアは成功間違いなし。お母さんは正しかった」と述べた。

コメディクラブ「Laugh Factory」のウェブサイトによると、タナカさんはスターになることを目指し、小学生時代からモデル活動を開始。俳優を志ざして渡米し、大学で演劇とダンスを学んだ後、プロのダンサーとして活躍していた。過去には『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006年)』にも出演していたという。

次ラウンドはどんなネタを見せてくれるのか、注目していきたい。

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