「週80時間の勤務に備える必要がある」イーロン・マスクさんがTwitter社員にスピーチしていたと海外報道【UPDATE】

「週40時間勤務って普通では? 」「今までのTwitter社員ってそんなに仕事してなかったのか?」とTwitter社員に批判的なコメントがSNSで溢れましたが、実態は違うようです。
ハロウィンのイベントで「戦士」のコスプレをするイーロン・マスクさん(2022年10月31日撮影)
ハロウィンのイベントで「戦士」のコスプレをするイーロン・マスクさん(2022年10月31日撮影)
Noam Galai via Getty Images

Twitter社を買収してCEOに就任したイーロン・マスクさんが11月16日、社員に「非常にハードコア」な長時間労働を求め、従わない場合は解雇することを通知したと報道されている

これに関連して日本のYahoo!リアルタイム検索では「週40時間」というワードがトレンド入りした。マスクさんが求める労働時間が週40時間だとして、「普通では? 」「今までのTwitter社員ってそんなに仕事してなかったのか?」とTwitter社員に批判的なコメントがあふれた。

しかし、実際にはマスクさんは週40時間どころではなく、週80時間の勤務に備えるようTwitter社員に促していたという。海外メディアが報じている。

■「従業員は週に少なくとも40 時間オフィスにいること」を求める新ルールを施行

アメリカの公共ラジオ放送「NPR」によると、マスクさんは5月31日、自身が経営する自動車会社「テスラ」の社員に対して「リモートワークを望む場合、週に最低40時間はオフィスにいる必要がある」と従業員にメールで通知したという。

アメリカの経済メディア「ブルームバーグ」は11月10日、マスクさんがTwitter社員に向けたメールについて報道。マスクさんは「今後の困難な時期」に備え、個人的に承認しない限りリモートワークを禁止するよう要求した上で、「従業員は週に少なくとも40 時間オフィスにいること」を求める新ルールを施行するとつづっていたと報じている。

Twitte社員に「週 80時間の勤務に備える必要がある」と演説したとの報道も

さらに驚くべき報道もある。ブルームバーグは同日、マスクさんがTwitter社員に対し週80時間の労働を求めるスピーチをしたと報じた。買収以来初となる社員向けスピーチの中で、マスクさんは次のような勤務形態を求めたという。

<スピーチの中で、マスクは複数の辛辣な警告を発した。従業員は、週80時間の勤務に備える必要がある。無料の食事などのオフィス特典は少なくなる。そして彼は、パンデミック時代に合わせて従業員が自宅で仕事できるようにする措置を終わらせた>

なお、日本では労働時間について原則として「休憩時間を除いて週に40時間、1日8時間」と労働基準法第32条で定められている。

【UPDATE】当初、「マスクさんが週40時間勤務をTwitter社員に要請したという情報は見当たらなかった」と書いていましたが、あとで再確認したところ、マスクさんが「週に少なくとも40 時間オフィスにいること」を求めたとする報道が見つかったため、加筆しました。(2022/11/18 09:23)

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