ランチ中に食べ物を喉に詰まらせて窒息した少年を救ったのは、一緒に食事をしていた同級生だった。
アメリカ・オクラホマ州ノーマンのレイクビュー小学校で9月15日、3年生のキャシュトン・ヨークさんが、食べ物を喉に詰まらせる事故が起きた。
音楽教師ジョーダン・グエンさんは「この日は、子どもたちの大好きなチキンナゲットの日でした。しかしランチタイムに、教師と親にとって最大の悪夢が起こったのです」とABCに語っている。
カフェテリアの反対側にいたグエンさんは、助けを求める周り児童の声を聞きつけ、すぐにヨークさんの元に駆けつけた。
すると、周りが叫ぶ中で、行動を起こしている少年がいた。ヨークさんの同級生で8歳のギャレット・ブラウンさんだった。
グエンさんは「彼は叫ぶのではなくテーブルの反対側にジャンプし、キャシュトンの後ろに回って、ハイムリッヒ法(腹部突き上げ法。食物や玩具などの異物で上気道が閉塞されて窒息しかけている時の応急処置)で数回体を押しました。2回押しただけで、食べ物を取り除くことができました」と振り返っている。
「私がキャシュトンのところにたどり着いた時には、食べ物はすでに取り除かれて、再び呼吸をしていました」
ブラウンさんは、父親からハイムリッヒ法を学んだという。
「お父さんが教えてくれました。自分が窒息した時にお父さんが助けてくれて、その時に、他の人を救うためにやり方を教えてくれました」と地元テレビ局KOCOに伝えている。
迅速な行動で同級生の命を救ったブラウンさんは、学校で「ヒーロー賞」を受賞。
授賞式には、ノーマン消防署と警察署の職員も参加し、大きな拍手で讃えられる中、少年ふたりは抱き合った。
ノーマン消防署は「ギャレット・ブラウンさんは、父親からハイムリッヒ法を学んだそうです。家族全員の安全への取り組みに拍手を送ります。おめでとうギャレット、あなたの迅速かつ勇気ある行動に感謝します!」とFacebookに投稿している。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。