コロナ禍でも、あらゆる環境の子供たちに「七五三」の楽しい思い出づくりをしてほしい。
全国のヤングケアラーがいる家庭と児童養護施設の子どもたちを対象に、無償で「七五三」の出張撮影をするプロジェクトへの参加希望者の募集が9月9日から始まった。
■外出の機会が減った子どもたちに「楽しい体験を増やしてほしい」という思いから発案
この「七五三応援プロジェクト」を実施するのは、家族・子ども向けの出張撮影サービス「fotowa(フォトワ)」だ。契約しているカメラマンを各家庭に派遣するサービスで、2016年に開始した。利用者の3割近くが「七五三」の撮影で利用している。
運営するピクスタ株式会社の広報担当者は「コロナ禍で子どもたちも外出の機会が減りがちです。七五三を機会に、ヤングケアラーがいるご家庭や児童養護施設の子ども達に『楽しい体験』を増やしてもらいという思いから、今回のプロジェクトが始まりました」と話す。
ヤングケアラーは「本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子ども」とされている。友人関係が希薄になりがちで孤立してしまう、あるいは進学や就職を断念せざるを得なくなってしまう、といったケースが頻発していると言われており、社会問題となっている。
■プロジェクトへの応募方法は?
10月撮影希望分が10カ所、11月撮影希望分が10カ所。全国で合計20カ所の「七五三」の撮影をfotowaが無料で行う。衣装、着付け、ヘアメイクも協賛企業の協力で無償提供する予定。応募者多数の場合は抽選となる。
応募するには、fotowaへの無料会員登録が必要。プロジェクト専用ページの応募フォームで対象者を募集している。
詳しい募集概要は以下の通り。
【募集期間】
・第1弾(10月撮影希望分) 9月9日(木)〜9月26日(日)
・第2弾(11月撮影希望分) 10月8日(金)〜10月24日(日)
【応募資格】
2021年に「七五三」を迎える子どもが入所している全国の児童養護施設の代表者または担当者。2021年に「七五三」を迎える兄弟・姉妹、及びヤングケアラーがいる、18歳以上の親族・またはその支援者団体の担当者
※応募時に七五三を迎える子どもの人数を知らせること
【結果発表】
第1弾:9月末頃予定
第2弾:10月末頃予定