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アメリカ・マサチューセッツ州で、激辛のトルティーヤチップスを食べた14歳の生徒が死亡した後、販売するテキサス州の会社が生徒が食べたとされる製品を回収すると発表した。
亡くなったハリス・ウォロバさんの母ロイスさんは、学校から9月1日にハリスさんが体調不良で帰宅する必要があるという連絡があったとニューヨーク・タイムズに説明している。
ロイスさんが学校に到着した時、ハリスさんは保健室で腹部を押さえており、SNSの「ワンチップチャレンジ」で使われるパキの激辛トルティーヤを食べたと伝えたという。
「ワンチップチャレンジ」はパキの販売会社が仕掛けた挑戦企画で、チップスを食べた後に「どれだけ長く、飲食せずにいられるか」を競い、SNSに写真を投稿する。
このトルティーヤチップスには、世界で最もからい2つの唐辛子、キャロライナ・リーパーとナガ・ヴァイパーが使われている。
ロイスさんによると、ハリスさんは帰宅してから約2時間後に倒れ、搬送先の病院で死亡した。
ハリスさんの父エイモス・ウォロバさんは、自分の知る限りハリスさんには健康上の問題やアレルギーはなく、バスケットボールをする健康な子どもだったとCBSに語っている。
家族はパキのトルティーヤチップスに原因があると考えているものの、死因はまだ判明していない。マサチューセッツ州検視局は、死因の確定は数週間後になるとしている。
パキの広報は「私たちは今回の出来事を深く悲しんでおり、ご家族に哀悼の意を表明します。これ以上の推測やコメントは不適切と考え、控えさせていただきます」とニューヨーク・タイムズへの声明で述べた。
パキの「ワンチップチャレンジ」の箱には、この製品が成人向けで、妊娠中やからさに敏感な人、食物アレルギーや健康上の問題がある人は避けるよう求めている。
同製品のウェブサイトには、製品回収のお知らせとともに、改めてこの文言が表示され「ティーンエイジャーやその他個人の間で、警告に従わないたち人たちが増加しています。そのため製品は食品安全基準を引き続き満たしているものの、慎重を期して製品を回収しています」と伝えている。
購入済みの消費者への払い戻しもするという。
ハリスさんの親族が葬儀費用のために立ち上げたクラウドファンディングのページには「私たちの家族は、想像を絶する痛みを経験している」と書かれている。
「ハリスはその存在感となんとも言えぬ魅力で、部屋を明るく照らす存在でした。知的でユニークで非常に才能ある若者で、ゲームとバスケットボールを愛していました」
ハリスさんが通っていた学校のあるウースター学区のレイチェル・モナレス学区長は「母親そして教育者として、家族や友人、教師が経験しているつらさを想像できません。彼を知り愛するすべての人にお悔やみを申し上げます」と声明で述べている。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。