トランプ大統領によるセクハラを訴え、4人の女性が議会に調査求める「彼の手がタコのように…」

「トランプ氏は本当に面の皮が厚いようだ」
記者会見する(左から)レイチェル・クルックさん、ジェシカ・リーズさん、サマンサ・ホルヴェイさん。リサ・ボインさんは電話で会見に参加した。(Photo by Monica Schipper/Getty Images)
記者会見する(左から)レイチェル・クルックさん、ジェシカ・リーズさん、サマンサ・ホルヴェイさん。リサ・ボインさんは電話で会見に参加した。(Photo by Monica Schipper/Getty Images)
Monica Schipper via Getty Images

アメリカのドナルド・トランプ大統領からセクシャル・ハラスメント(性的いやがらせ)を受けたとして、4人の女性が12月11日記者会見し、連邦議会に対しトランプ氏を調査するよう求めた。

今回議会への調査を要求したのは、ジェリカ・リーズさん、サマンサ・ホルヴェイさん、レイチェル・クルックさん、リサ・ボインさんの4人。

リーズさんは2016年大統領選の直前にあたる10月、ニューヨーク・タイムズにトランプ氏からのセクハラを告白した。30年以上前、飛行機の中でトランプ氏に体を触られたと訴えている。

「彼はタコのようでした。彼の手がどこにでも伸びてきたのです」

ハフポストUS版の取材に対し、セクハラの告発をしてもすぐにトランプ氏の辞任につながらないだろうと述べた。

「議会が調査に乗り出して、トランプ氏の責任を追求しないのであれば、何も起きないでしょう」と、リーズさんは語った。

「これは単なる性的嫌がらせの問題ではないのに、トランプ氏は本当に面の皮が厚いようです。彼はビジネスマンとしても有能ではないし、質の悪い大統領です。彼が言っていることとは違って、今年は大惨事でした。彼は現実から目をそらしているのです」

またリーズさんは、議会への告発によって注目を浴びることを良くは思っていないと述べた。

「今回の件で、私たちは誰もいい思いをしていません。もし私たちがスターになることを喜んでいるというのなら、何か他のことでスターになりたいのです。しかし、これは重要なことなのです」

ホルヴェイさんは2006年の「ミス・アメリカ」コンテストに出場した時、トランプ氏が更衣室に侵入し、体を触られたと訴えている。

ホルヴェイさんは語った。トランプ氏のせいで、ミス・アメリカになるという夢を捨てたと、彼女は言う。

「トランプ氏がボスになるなんてもってのほかでした。私は彼にとって、単に肉の塊だったんです」

クルックさんは2005年にトランプ氏と出会った時、無理やりキスをされたと訴えている。また、記者会見に電話で参加したボインさんは1990年代半ば、トランプ氏にスカートの中をのぞき見されたという。

これまでに、トランプ氏からのセクハラ被害を訴えている女性は16人に及ぶ。トランプ氏本人は繰り返し彼女たちの主張を否定している。

ホワイトハウスは声明で、「こうした主張は、目撃者の証言をもとに議論されるべきもので、誤ったものである。彼女らの主張は昨年の大統領選の間に出てきたものであるが、アメリカ国民は、トランプ氏を勝利させたことで、審判を下している」と述べた。

ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。

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