この冬は強烈な寒波が何度も襲来し、例年以上に暖かい春が待ち遠しい今日この頃。最新の3か月予報をもとに3月、4月、5月の天候の特徴をまとめました。
■3月
北日本は、スッキリと晴れる日は少ないでしょう。湿った空気が流れ込みやすい太平洋側では、平年に比べ降水量が多くなりそうです。気温は平年より高く、北国も一気に春めくでしょう。
東日本と西日本は、天気は数日の周期で変わるでしょう。ただ、低気圧や前線の影響を受けやすいため、太平洋側を中心に平年に比べ晴れの日が少なく、降水量は平年より多い見込みです。気温は平年並みか高く、晴れればポカポカ陽気となる日もありそうです。花粉の飛散がピークを迎えます。寒の戻りのある時期ですので、体調を崩して花粉症を悪化させないよう、気をつけましょう。
沖縄・奄美は低気圧や前線の影響を受けにくいでしょう。このため平年より日照時間が多く、降水量は少ない見込みです。
■4月
北日本は高気圧と低気圧が交互に通過し、数日の周期で天気が変わるでしょう。北からの寒気の影響は小さく、気温は平年並みか高い見込みです。桜前線は足早に東北付近を北上するでしょう。
東日本は春らしく、数日の周期で天気が変わるでしょう。気温は平年並みで、春本番の陽気となる日が増えそうです。
西日本は低気圧や前線の影響を受けにくいでしょう。平年に比べ晴れの日が多く、降水量は平年並みか少ない見込みです。気温は平年並みで、日中は上着いらずの日が増えてくるでしょう。
沖縄・奄美は低気圧や前線の影響を受けにくく、平年に比べ曇りや雨の日が少ないでしょう。
■5月
北・東・西日本は、天気は数日の周期で変わるでしょう。降水量は平年並みで、気温は平年並みか高い見込みです。東・西日本では汗ばむ陽気の日が増えてくるでしょう。
沖縄・奄美は梅雨に入る頃で、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。気温は平年並みか高く、ムシムシする日が多くなりそうです。
※北日本=北海道・東北、東日本=関東甲信・東海・北陸、西日本=近畿・中国・四国・九州(奄美を除く)
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[日本気象協会本社]気象予報士 防災士 熱中症予防指導員
2007年1月より日本気象協会勤務。
ラジオやストリーミングでの天気解説、新聞やテレビの天気原稿作成などを担当。
「天気でわかる四季のくらし」(新日本出版社)を共同執筆。
一児の母となり、公私ともに奮闘中。