アメリカの歌手テイラー・スウィフトさんが9月10日(現地時間)、米大統領選挙のテレビ討論会の直後に、民主党カマラ・ハリス候補支持を表明した。
スウィフトさんは「2024年の大統領選挙ではカマラ・ハリス氏とティム・ウォルズ氏に投票します」というコメントともに、猫を抱いている自分の写真をインスタグラムに投稿した。
この写真は「子どもがいない猫好き女性は惨め」だという、共和党副大統領候補J.D.ヴァンス上院議員の発言への皮肉が込められているとみられる。
スウィフトさんは現在子どもがおらず、猫を飼っている。スウィフトさんは投稿の最後に「テイラー・スウィフト、子なし猫好き女性」と署名している。
ハリス氏に投票する理由
スウィフトさんは、ハリス氏に投票する理由として「自分が大切だと思う権利や信念のために闘ってくれる人」であり、才能のあるリーダーだと説明している。
また副大統領候補のウォルズ氏を「LGBTQ+や、体外受精、女性が自分の体について決める権利のために何十年も闘ってきた」と称賛している。
スウィフトさんは、「有権者の一人として、候補者がこの国のためにどんな政策や計画を考えているかを確認するようにしている」とつづっている。
「私は自分で調べ、自分で選択をしました。何を選択するかは、皆さん次第です」
スウィフトさんはAIや偽情報に対する懸念も伝えている。
共和党のドナルド・トランプ候補は8月、スウィフトさんが同氏への投票を呼びかける偽画像をソーシャルメディアに投稿した。
スウィフトさんは「この一件で、AIに対する不安と誤情報拡散の危険性を知り、有権者として今回の選挙についての自分の計画をはっきりさせておく必要があるという結論に至りました。誤情報に対抗する最も簡単な方法は、真実です」とも伝えている。
影響力を持つ人気歌手のスウィフトさんの支持表明は、ハリス&ウォルズ陣営にとって大きな後押しとなる。
生放送のインタビュー中にスウィフトさんの投稿について知らされたウォルズ氏は、「とても感謝しています。猫の飼い主仲間としてもお礼を伝えたい」と答えている。