大型台風19号「猛烈な」勢力に 15号と同等の被害の恐れも 三連休に東京など関東に接近へ

10月7日(月)18時、大型の台風19号(ハギビス)は急速に発達して「非常に強い」勢力から「猛烈な」勢力に変わりました。
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10月7日(月)18時、大型の台風19号(ハギビス)は急速に発達して「非常に強い」勢力から「猛烈な」勢力に変わりました。台風の強さ階級の中では最も強いランクです。

▼台風19号 10月7日(月)18時
 存在地域   マリアナ諸島
 大きさ階級  大型
 強さ階級   猛烈な
 移動     西北西 30 km/h
 中心気圧   915 hPa
 最大風速   55 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 75 m/s
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中心気圧は915hPa 最大瞬間風速は75m/s

衛星画像(気象庁より)
衛星画像(気象庁より)
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台風19号は7日18時までの24時間で77hPaも中心気圧が下がる急発達をしました(992hPaから915hPa)。24時間で75hPa以上の発達をした台風は2006年20号以来です。


衛星画像を見ると、中心付近には非常に小さく引き締まった「台風の目」がはっきりと見えています。台風の目は小さくくっきりしている時の方が発達しているといわれます。

この急発達は、周辺海域の海水温の高さが大きな理由とみられます。また、この先も海水温の高い海域を進むため、24時間後の8日(火)18時には、中心気圧900hPa、最大風速60m/s、最大瞬間風速85m/sに達することが予想されています。これは今年発生した台風の中で最も強い勢力となります。

三連休に日本列島接近のおそれ 

世界各気象予測モデルの台風進路シミュレーション
世界各気象予測モデルの台風進路シミュレーション
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その後やや勢力を落とすものの、3連休初日の12日(土)15時には紀伊半島沖に達し、中心付近の気圧は950hPa、中心付近の最大風速は45m/sと非常に強い勢力で日本列島に接近する見込みです。

台風19号の影響で、明後日9日(水)から12日(土)にかけて、小笠原諸島では大しけとなるおそれがあり、高波に警戒が必要です。
その後、12日(土)から13日(日)に西日本または東日本の太平洋側に接近し、日本列島の広い範囲で暴風や警報級の高波、高潮、大雨などの大きな影響が出るがあります。

まだ接近までには時間がありますが、今後の情報に注意し、最新の気象情報を入手するようにしてください。

 

先月の台風15号による被害に匹敵のおそれ 

ウェザーニュースアプリから投稿された写真
ウェザーニュースアプリから投稿された写真
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先月の台風15号では、千葉県を中心に広い範囲で長い時間停電したことが記憶に新しいところですが、今回も特に台風の進路の東側に当たるエリアでは15号の千葉県と同等レベルの被害の可能性があります。


昨年2018年の台風21号では、特に近畿地方を中心に最大瞬間風速50m/sを超える猛烈な風が観測されました。この風の影響で、各地で屋根や窓ガラスの破損、近畿地方や東海地方を中心に大規模な停電が発生するなど多くの被害が発生、さらに高潮の影響で、関西国際空港では滑走路が浸水して閉鎖され、加えて連絡橋の破損により最大約8,000人が孤立状態になりました。

 

同じく昨年の台風24号では台風の中心が通過した近畿地方南部や東海地方、関東地方では40m/sを超える最大瞬間風速が観測されました。各地で屋根や看板が吹き飛ぶ、窓ガラスが割れるといった建物損壊の被害がみられたほか、中部電力管内では119万軒、東京電力管内では51万軒を超える大規模な停電となりました。

交通やインフラへの影響も懸念

今回の台風19号は暴風に加えて、秋雨前線の影響で接近前から大雨となるリスクがあります。また、台風がもっとも近づく12日(土)から13日(日)頃は大潮となっているため、高潮が発生するおそれもあります。

まだ先なので予報が変化する可能性はありますが、今年最強レベルまで発達すると予想される台風19号により、交通機関やインフラ設備への影響が広い範囲、かつ長期間に及ぶおそれがあります。早めの対策を心がけてください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風19号の名前「ハギビス(Hagibis)」は、フィリピンが提案した名称で、「すばやい」という意味の言葉が由来です。
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