安倍晋三首相とアメリカのトランプ大統領は11月6日夕方、東京・元赤坂の迎賓館で共同記者会見した。安倍首相は北朝鮮問題について触れ、「日米が強固に連携してこそ、平和は揺るぎないものになる。日米の強固な絆を確認できたことは、極めて有意義だ」と述べた。
「もう看過できません」
Advertisement
トランプ大統領は、北朝鮮の核実験や弾道ミサイルの発射が「国際社会、平和と安定への脅威となっている」と強調。「もう看過できません。戦略的に耐え忍ぶ時代は、もう終わったのです」と話した。
北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長を「ロケットマン」と呼ぶなど、今年9月以降、トランプ大統領の言葉は過激さを増している。大統領はこの点について「一部の人は、私の言葉遣いが強いという人もいます。しかし、この25年間、弱いレトリックを使った結果どうなったか。見てください」と述べた。
そして、北朝鮮拉致被害者の横田めぐみさんや、2016年に北朝鮮に拘束され死亡したアメリカ人学生のオットー・ワームビアさんについて触れ、「こんなことはもう、起こしてはならない」という言葉を2度繰り返して強調した。
Advertisement
安倍首相も北朝鮮への対応について「完全に見解の一致をみました」と一体感を強調。「日本は、全ての選択肢がテーブルの上にあるとのトランプ大統領の立場を、一貫して支持しています」「あらためて日米が100%ともにあることを力強く確認しました」と足並みを揃えたうえで、日本としても追加制裁など北朝鮮への圧力を強めていくと話していた。