鹿児島市にある旧産婦人科病院の建物から、瓶に入れられたホルマリン漬けの胎児の遺体15人分が見つかっていたことが明らかになった。
![胎児の遺体が見つかった旧病院とみられる建物](https://img.huffingtonpost.com/asset/5c637a872500001402c8222a.jpeg?ops=scalefit_720_noupscale)
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2018年2月1日付の官報によると、胎児はいずれも12~31週とみられ、性別や身元は不明。2017年11月14日午後1時ごろ、産婦人科病院だった建物の解体作業をしていた業者が見つけ、鹿児島県警に届け出たという。
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![2018年2月1日付官報。胎児15人の遺体が見つかった概要が記載されている](https://img.huffingtonpost.com/asset/5c637a8820000059016e3cc4.jpeg?ops=scalefit_720_noupscale)
2018年2月1日付官報より
市福祉部保護第1課によると、病院は約20年前に廃業。医師も含め当時の関係者は見つからなかったらしい。遺体は県警が見分したが死亡時期もわからず、市に引き渡された。市は「行旅(こうりょ)死亡人」として火葬、市営墓地に埋葬した。現場の建物はすでに解体され、更地になっているという。
遺体に心当たりがある人は同課(099-216-1281)へ。
行旅死亡人とは
名前や住所、本籍地など身元につながる情報がなく、引き取る人もいない遺体のこと。遺体が見つかると警察が遺体の状況や事件性の有無などを調べる。行旅死亡人に該当する場合、「行旅病人及び行旅死亡人取扱法」により、見つかった市町村が火葬し、官報で広告する。
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