「子どもは欲しい?」「借金はある?」 結婚前に聞いておくべき事は、それだけではない。
大切な問題をきちんと話し合っておけば、結婚後の問題を防ぐ助けになる。
さまざまな夫婦の問題を見てきたカウンセラーやセラピストたちは、この12の質問を聞くことをお勧めしている。
1. 一人の時間はどれくらい大切?
「付き合い始めた頃は、いつも相手と一緒にいたいものです。だから以前は自分にとって至福のひと時だった、土曜日午前中のコーヒーと読書の時間は必要なくなるかもしれません。
だけどしばらくして関係が落ち着いたら、またひとりの時間が必要になるかもしれません。その時に相手を傷つけたり、拒絶されていると感じさせないために、あらかじめひとりで過ごしたい時間、親しい友人と過ごした時間について話し合っておいた方がよいでしょう。
相手に、ひとりの時間は自分にとって大切な充電の時間だと伝えましょう」―― ライアン・ハウズ(心理学者)
2. 100万円手に入ったら、どうする?
「交際相手とお金について話すことは、ほとんどありません。だけどお金は、結婚した後に一番の問題になりがちです。
保守的なお金の使い方をする人であれば、「将来家を建てるために、貯蓄しよう」という相手の方が「ラスベガスでおもいっきりお金を使おう!」という人より、お金について幸せな関係を築けるでしょう。
お金についてはっきり聞いておくことは、長期的な関係を続けていく上で大切なことです」―― カール・ピルマー(コーネル大学教授)
3. 放任されるのが嫌なタイプか、干渉されるのが嫌なタイプか
「あなたは相手とずっといたいタイプでしょうか、それとも自由を愛するタイプでしょうか。
相手との付き合い方や距離感を話し合うことで、相手も自分もどういう人間かを知ることができます。
そして自分と相手の違いが理解できるようになり、放任や干渉を、ネガティブに受け取らなくなります」―― セレステ・ハーシュマン(作家、セックスの専門家)
4. 親の世話について
「結婚を考えている多くの人たちは、子どもと両親の面倒を両方見なければいけない、いわゆるサンドイッチ世代と呼ばれている人たちです。
高齢になっていく親の世話について、自分はどう思っているのかについて、あらかじめ考えておくのは大切です。
金銭的な援助をしようと思っているのか、同居を考えているのか、それとも最後は老人ホームで過ごして欲しいと望んでいるのか。将来の親の世話についての決断は、あなたの人生に大きな影響を与えます。
多くの人にとって、両親の世話についての決断は変えられないものです。付き合い始めた頃に話し合っていた方が良いでしょう」―― ローラ・ヘック(セラピスト)
5. 喧嘩を最後まで続けたいタイプ?それとも一旦落ち着いてから話し合いたいタイプ?
「夫婦の話をカウンセリングをしてきて、喧嘩をした時の解決方法は人によって異なることがわかりました。問題が解決するまで喧嘩を続けるタイプと、喧嘩の途中で一旦ひとりになって頭を冷やしてから解決するタイプがいます。
前者は、喧嘩を途中でやめられると放っておかれたと感じる一方で、後者は喧嘩が続くと途中で圧倒されてしまう。
夫婦があらかじめお互いのタイプを知っておけば、喧嘩をして悲しい思いをするのを避けられるでしょう」―― ヴィッキ・スターク(モントリオールのセドナカウンセリングセンターに務める心理療法士、ディレクター)
6. 一夫一婦制は必ず守らなきゃいけない?
「結婚したらパートナー以外には目を向けないのが当たり前だと思われていますが、実際のところ人の考え方は様々です。浮気なんてするわけないと思っていたら、パートナーの突然の裏切りに驚かされ、傷付いてしまうということもあります。
結婚した後に、他の人と恋愛するということについてパートナーはどう思っているか、正直な答えを聞きたいのであれば、相手が話しやすい中立的な聞き方をすると良いでしょう」―― ダニエル・ハレル(作家、セックスの専門家)
7. 浮気についてどう思う?
「浮気について話し合いたいと思うカップルはあまりいないかもしれません。特に、浮気の問題がないような時に、積極的に話したいとは思わないでしょう。
だけど私は、何が浮気かについて話し合うことをお勧めします。相手が自分と違った考え方をしているかもしれないからです。
恋愛の対象になるような相手と、話したりメールしたりするのは許容範囲でしょうか?ランチに行くのは?ハッピーアワーで一緒に飲むのは?昔付き合っていた彼女と話すことは浮気?Facebookの友達でいるのは?AVはダメ?
自分にとってなにが良くてなにが浮気かを最初に話し合っておくと、長く関係が続きます」――ライアン・ハウズ
8. お互いの家族と、どう付き合う?
「付き合い始めは、交際相手の家族はその交際相手に似ていると思いがちです。そして、親を喜ばせたい、親にいい印象を与えたいと考えます。だけど家族とどれだけの時間を一緒に過ごすのか、どれだけエネルギーを割くか、といった長期的な視点で考えることはあまり考えません。
しかし、家族と過ごす時間や関わり方など具体的に話し合うことで、将来の家族との関係に備えられます」 ―― ライアン・ハウズ
9. 相手の家族と喧嘩したら......
「愛する人と結婚したからといって、必ずしも相手の家族まで愛せるというわけではありません。あなたがもしパートナーの家族と喧嘩した場合、パートナーはどうするでしょうか。
この問題を話せば、パートナーが家族とどれだけ仲が良いのか、家族内で発生したトラブルに耐えられるのか、あなたの味方をしてくれるのかがわかります」―― アーロン・アンダーソン(結婚と家族のセラピスト)
10. 家事は先に終わらせる派?後回し派?
「夫婦はこの問題でよく喧嘩します。先に終わらせてからのんびりしたい派と、家事をできるだけ後回しにして、先にのんびりする派にわかれる場合があるからです。
問題が大きくなる前に話し合えば、妥協点がみつけられます。例えば、それぞれのやり方を一週間ずつ交代にするのもいいでしょう」―― ヴィッキ・スターク
11. あなたの人生の目的は?パートナーは、それにどう関わっている?
「今すぐに、人生の目的を語れなければいけないと言っているわけではありません。だけど、私は人生の目的について夫婦で話し合うのは大切なことだと思っています。
人生の目的はあなた自身の深い部分に存在するもので、目的があれば人生を迷わずに生きられます。目的に沿って生きていれば、生きる力やインスピレーション、エネルギーが生まれます。
長く良い関係を築いているカップルは、お互いの人生の目的に敬意を払い、何があっても相手を支えます。逆に、もし相手のために妥協した生き方をしなければいけないと感じるようになると、ふたりの間に不満やネガティブ感情がうまれます。
だから私は、現時点で人生の目的は何かを一緒に考えるように勧めています」―― ローラ・ヘック
12. セックスの希望
「多くのカップルは、相手がどんなセックスを望んでいるのか、どんな行為が好きかを知らないまま付き合い続けています。
でも、本当にセックスで望むことについて話し合うのを、付き合い始めのラブラブな期間が終わるまで待つのはお勧めしません。お互いが本当にどんなセックスが好きかを知る前に、セックスのモチベーションが下がってしまうかもしれない」―― セレステ・ハーシュマン
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
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