アメリカ・オクラホマ州の学校に通う6年生のデヴィオン・ジョンソンさんは12月、喉に水筒の蓋を詰まらせた生徒をハイムリック法(喉や口の中に詰まった異物を取り除くための方法)を使って助けた。
さらにその日の帰り道、ジョンソンさんは火事の家に女性がいるのに気付き、避難を手助けした。
1日に2人の命を救う
地元メディア・マスコギーフェニックスによると、ジョンソンさんが通う学校の生徒の1人が12月9日に、水筒に蓋を口で緩めようとして蓋を喉に詰まらせた。
ジョンソンさんは、自分のいた教室によろめきながら入ってきたその生徒に駆け寄り、すぐにハムリック法を試みたという。生徒の体に腕を回して「ゲップをさせるように」すると、口から蓋が飛び出した。
ジョンソンさんが通う学校のラトリシア・ドーキンス校長は「彼はいつも救急救命士になりたいと言っていました」「夢を行動にして命を救ったのです」とマスコギーフェニックスに話している。
さらにその日の帰り道、ジョンソンさんは、火事になっていた家から女性が出てくるのに気づいた。
女性は障がいを持っており、ジョンソンさんはKOTVに「ゆっくり動いていたため、間に合わないかもしれないと思った」と話している。
ジョンソンさんは女性のもとに行き、トラックに乗って避難する手助けをした。
「彼女はポーチにいました。だけど良い市民として、女性を助けてトラックに乗せ逃げられるようにしようと思ったんです」とマスコギーフェニックスに説明している。
火事は最初家の裏で発生していたが、避難を助けた後に火は家の前まで燃え広がっていたという。
YouTubeで学んだ
ジョンソンさんの母親によると、ジョンソンさんの叔父は救急救命士。母親は息子のことを「とても誇りに思う」と話している。
ちなみにジョンソンさんは、ハイムリック法をYouTubeで学んだそう。
「自分と同じような状況に遭遇した時のために、やり方を知っておくといいと思います」と話している。